▽未来予知(降春) ある日突然、不思議な力が備わった。 未来予知 普通に考えてあり得ないことだ。明日何が起こるかわかる、明後日何が起こるかわかる、近い未来がわかる。 僕は夢を見る。明日明後日、近いうちに何が起こるか。 初めて未来を予言する…予知夢のようなものを見たときは驚いた。しかし夢の内容はなんとなくしか覚えていない。 なんか、こんなこと、おこりそう、あれ?そうだっけ?なんだった? こんなことが何度かあり、起きてすぐ夢の内容を反芻するようになった。するとある程度時間がたっても夢の内容を覚えておけるようになった。 そしてこの夢は回避することができない。 一度、『今日食堂でカレーうどんを食べたら汁が飛び散り大変なことになる』ということがわかっておきながら、僕はカレーうどんを頼み、そして制服を汚した。 自分一人が無理なら…と他人にも協力を試みた。 例えば、練習試合で負ける夢。僕が他人に少し助言をするとかなりお驚れた。しかしみんな協力をしてくれた。でも負けた。よくわからない。練習したって負ける。 そして今日最悪な夢を見た。 最愛の人を失う夢。 しかも殺したのは僕のせい。 僕の投球がうまくいかず、彼にぶつかり彼は亡くなる。 (今日は部活に行くのはよそう…) 「降谷君、部活行かないの?どこか具合が悪いの?」 「あっ…」 ふらっと目の前にピンクの彼が現れた。どうしよう。このことを伝えるべきか。しかし今までの経験から言って… 「ねぇ、顔真っ青だけど…しんどいなら休んだ方がいいよ。」 「うん…そうさせてもらう…」 これで僕は部活に行かずにすんだ。あぁよかった。なんだ夢は回避できる。今日は部屋に帰ってゆっくり寝よう。あんな悪夢、忘れてしまおう。 部屋のベッドに横になる。遠くで部活をしている音がする。 みんなが部活をしている中、僕はまた夢を見る。 (小湊君、小湊君!どうして××るの!?) ---- ダイヤ超久々。 不思議な力をもった降谷を書いてみたかった! 2013.6.29 |