▽手作りホールケーキ3


「遅い!」
バシィ!と亮介お得意のチョップが倉持を直撃する。走ってきたらしく、頬は赤く、肩は上下している。 
「ほんとすんません!ケーキ屋並んでたンスよ〜!」
ケーキを倉持から回収した亮介はいそいそとキッチンに向かう。倉持も春市同様、慣れた様子で洗面所へと向かった。

「あ、こんばんは。」
「よ!最近調子はどうだ?」
「倉持先輩、進路決まったならもっと練習きてくださいよ。」
「あ!倉持のばか!」
あたたかいリビングで倉持が後輩と会話をしていると、キッチンで亮介が声をあげた。
倉持は慌てて立ち上がり、亮介のもとへと向かう。
「ど、どうしたンスか!?」
キッチンには丸い皿にそれぞれが買ってきたであろうケーキが円状に並べられていた。
「好きなケーキ持ちよってホールケーキ作るつもりだったのに!倉持!これどういうこと!?」
「い、え、そこの店シュークリームとプリンが有名だから…」
「それはケーキじゃない!」
バシィ!と亮介のチョップが炸裂した。


「兄貴、ご飯うまかったよ。やっぱり一人暮らしするとかわるんだね。」
「ごちそうさまでした。」
亮介のクリスマス料理を堪能したそれぞれは時間も時間ということもあり、亮介宅を後にしようとしていた。
結局、倉持が買ってきたケーキもといシュークリームとプリンを並べ無理矢理ホールケーキ、ということになった。
「次はケーキ練習しとくよ。」
ひらひらと手を振り、弟と弟の恋人は亮介宅を後にする。
「亮さん…俺ほんとすいません…」
リビングにはクリスマスの雰囲気とは遠い男が一人項垂れていた。
亮介はキッチンに立ち後片付けを始める。
「帰らないの?」
「それ本気で言ってます?」
「明日は学校でしょ。」
「今冬休みですよ。すいませんこの罪償わせてください。」
キッチンの亮介に背後から抱きつく。
水道の音がずいぶん大きく聞こえた。



「じゃぁ洗い物お願いね。」
「え!?」




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途中から自分が何を書いてるのかわけがわからなくなりました。
ぐだぐだですがクリスマス!メリークリスマス!終わってる!
2012.12.26