強さに就いて

 強さとは一体何でしょうか。

 私はよく、精神面が人から強いと言われます。
 他人の私に対する評価は、いつだって、明るく元気で気丈で寛容。
 確かに間違っちゃいません。
 けれど、強さを意識したことは無く、私は自分らしく生きているだけなのです。
 言うなれば、これが私のありのままの姿なのです。


 こんな私ですが、過去に、私を弱いと見抜き心配しすべてを許してくれた人がいました。
 私はそれに甘えていました。
 それを恋愛だと勘違いして、気付けば彼に依存していました。それが余りにつらく、自己嫌悪に陥り、自分から離れてしまいました。
 それでも、彼はそのことには一切触れず、いまでも変わらずに時々は心配するメールをくれます。

 最近では、そんな彼に強くなったなぁ、なんて驚かれるくらいです。


 思うに、強いというのは、フラフラしたりせず、ありのままの自分と向かい合い、自分を保っていられる状態をいうのではないでしょうか。

 私は強い訳ではありません。ただ、自分の欠点を認め、より良くしたいともがいているだけなのです。
 時には、泣き言だって言います。


 でも、それって悪いことじゃないと思うんです。多いに悩んでいいと思うのです。色々な事情で苦しみ、悩み、つらくて仕方なくて鬱になったり、なんて弱いんだろうって自己嫌悪に陥ったり、世の中にはそういう人いっぱい居ると思います。
 でも、無理して強くあろうなんて、思うことないんです。
 普通の人が『まぁ、いいや』と適当に思ってしまうことに、鬱になるほどに深く真剣に自分と向き合えること、それだけで素晴らしいじゃないですか。

 もっと、自分を愛してあげてください。他の人と比べなくていいんです。弱いと嘆かなくて良いんです。

 人間ですもの。頑張れない日だってあります。頑張れる日にいっぱい頑張れば良いんです。

 ありのままの自分を迎え入れてあげて下さい。良い所も悪い所も弱い所も全て。

 その勇気があなたの強さなのです。


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