愛と美の為に

 今日は雨に加えて、顔に吹き出物が出来た所為で憂鬱なのです。

 もう、ニキビと言えないお年頃なのに、ちょっとお化粧のノリが悪かったりそれだけで人に会いたくありません。仕事にも行きたくないと、引き籠もりたくなってしまうのです。
 恐らく、こんな顔を見せた所で友人は私を嫌いになったりはしないだろうし、むしろ気にもしないと思います。

 けれど、お化粧やお洒落は他人のためにすることではありませんし、そういう問題ではないのです。

 私は昔から美しいものに対する憧れが人一倍だったし、自分の外見を取り繕うことで自尊心を保っていました。私は自分の醜い内面に自信が無くさらけ出せません。


 けれど、外見なら努力すれば、憧れのものに近付くことは可能なのです。それに対して、内面が素晴らしいからと言うのでしょうか。外見を磨く努力せず、ありのままの姿をみせるかの様に、一緒に居る時でも、構わない服装、外見をしている恋人同士を見るのは本当に嫌です。私は自分が美しいのだとナルシストぶる気は毛頭ありませんが、表面よりも内面が素晴らしいと勘違いをして努力しない人よりは、臆病と不安を感じながらも自分の醜さを認め美を求め努力出来る方が遥かに素直だと思うのです。

 人は素敵な人を好きになると、自分の欠点を認めながらも釣り合いたくて、欠点を補おうと努力します。
 それと同じだと思うのです。

 愛と美に日々の努力は欠かせないのです。


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