小さな世界の妄執

 皆様、御機嫌よう。

 …こんなことを普段言う方って居るんでしょうか。
 叶姉妹くらいしかイメージ出来ませんが。。

 私の短大時代、東京の某有名女子校出身の友達が使ってたことで、私が通って居た学校の友人(学年全員がお友達♪)に一時期、広がりを見せました。
 ところで、女子校ってみんな…御機嫌ようなんて言うのかしらξ

 短大は女子校でしたが、一種独特の異空間でした。

 とにかく友達作りが大好き♪
 何かにつけ、あだ名をつけたがり、男の子よりも可愛い女の子が大好き。
 彼氏とか男の子の話なんか、余り聞いたことなかった気がします(あるとすれば、うち兄貴の友達と付き合う気ない?と写メを見せられるくらいでした。兄貴の友達って何て微妙な…)。
 中性的な王子様な女の子が大好き。実際、『王子先輩』って呼ばれてらっしゃった先輩が居ました。

 女の子の中でも男女の役割があり(宝塚状態)、男の子ぽい子は頼られ、女の子らしい子は頭撫でられたりちやほやされマスコット化します。

 私は後者でした。
 私は共学の高校生時代も、仲の良い女友達に頭を撫でられたり抱き付かれたりするタイプだったんですけれど。

 入学と同時に各友達がどんどん友達を作り増やして連れて来て、日々増殖する友人ネットワーク。
 そんな状態じゃ、本名を一々覚えられないからと最初はあだ名を付けたのです。が、本名覚える前にそんなことをしたので、卒業迄本名がうろ覚えという事態になっていました。


 けれど、私が卒業した年には女子校では生徒が集まらないからと、共学になってしまいました。

 なんだか、ちょっぴり残念。

 私の学校は国文学が専門の学校だったんです。
 学校は天皇家と縁が深く、先生の中には毎年の様に歌会始めにお呼ばれされていた方も多数居ました。で、家や外にも滅多に出られなかったようですし。
いまはアルバイトでも出来るくらいに開けてますが。


 話逸れましたが、そういう意味でも閉じられた世界なんです。ですから、女子のみという学校というのもかなり魅力的だったんですけどね。

 自然豊かで山頂に神社のある山の途中に立てられた、半ば孤立した場所の学校。
民俗学的な匂いが漂いまくりで、目茶苦茶興奮しちゃいますっ。しかも、その山の途中には天狗出ますとか書かれた立て札。ときめきまくりです。

 そういうのにすごく弱いんです、私。

 二年生まで通っていた小学校の近くの公園の池には、河童に注意の立て札がありました。
 河童ですよ!
 ひとめで良いから、見てみたい…。
 それはもう…信じきって池を覗き込む日々でした。
 恐らく、子供を近付かせないためだったんでしょうけど。私には逆効果。

 ともあれ、昨日の偏愛じゃありませんが、私はどうやら広い世界よりも狭い空間でストイシズムを固く守り、その中で出口のない限定された結晶世界に美しさを見出だそうとする傾向にあるようです。ある意味、封鎖的で封建的かも知れませんね。なんだか、自分を自ら、そういう狭い世界に押し込める時点でかなり、マゾヒスティックですけれど。
 実際に、近ごろは他人からマゾと言われても否定しません。もう良いです、マゾで。





 けれど、だからと言って、私は自分だけの世界に閉じこもりがちという訳ではありません。

 素敵な人に出会ったなら、良い所は取り入れようとしますし、自分の考え方が正しいとも思ってませんから、間違いは謝ります。
 ただ、私の礎は…そういう入り組んだ迷路の様な狭い世界の中で出来て居るだけなのです。


 なんだかごめんなさいね。

 また語り過ぎましたね。
 果たして誰かに読んで貰えているのしょうか、という不安すら感じますが。

 ともあれ、女子校でなくなってしまった母校は一体どういう空気になっているのかしら。。気になります。




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