偏愛主義

 ふと思ったのですが、童話サイトとしてホームページを立ち上げた筈なのに、最近恋愛小説に変わりつつあるのはどうしたことなんでしょう。。

 管理人は基本的に色々な面でふらふらしてます。同じ場所に定まれないんです。そして、ある一点に眼がいくと、戻ってこられない程に深く迄、入り込んでしまうのです。思い込みも激しいです。

 ですから、私の趣味に中途半端な浅さはありません。好きになったなら惜しみ無く愛しぬきます。多分、私は何かにつけ偏愛なのだと思います。

 本等は余程、惚れ込んだものしか買いません。『ちょっといいなぁ』と思っても、文庫本でさえ好きな作家以外は衝動買い出来ません。
 何度も何度も手に取り、悩んだ末に購入します。
 その中には、悩んでいたら、最悪にも立ち読みで最後まで読んでしまったものがあります。


 すごく、本屋泣かせですね。でも結局、そういう本は買うんですけどね。
最後まで読んでおいてです。
 ですから、買ってからも手元に置き何度も何度も読み耽ります。私はそういうものしか買いません。
 学生寮に入っていた時なんかは、一冊だけを机の引き出しに入れ、それだけを繰り返し繰り返し読んでいました。

 こんなことですから、私の世界は凝り固まった狭い世界になってしまうのでしょうね。

 けれど、愛ってそういうものだと思うのです。博愛だなんて私は好きになれません。
好きになるということは、そのものを特別に思う事ですし、他と区別し選ぶことです。
そんなに沢山あってはならないのです。

 ですから、私は滅多に人に心を開けません。よく人当たりが良いと言われます。ある程度は話せますが、本当の意味で心を開いている訳ではないのです。


 自分のありのままな部分なんて醜くて、はしたなくて無暗やたらにさらけ出せるものではないのですから。

 けれども、そのような閉ざされた心に響くものがあればここぞと、湯水の如く洪水の如く注ぎ、尽くし与え続けるのです。
 ですから、私自身もそういう、限定された愛以外には全く興味がありません。

 他に簡単に注げる愛なら、要らないのです。


- 9 -

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -