恋人が出来たと、君は笑った。

「……そう」
「うん」

恥ずかしそうに頬を染めた君を見て、その対象が僕では無いと知っているのに体温は途方もなく上昇していく。それを知ったら君は、気持ち悪いと僕を突き放すだろうか。
でもそれが出来ないくらい優しい君だから、だから好きになった。
君を好きになった僕と、僕を好きにさせた君と、いけないのはどっちだろう。
それは幸せな地獄。

「どうした?」
「何でもないよ」

おめでとう。とは言わない。
受け入れたと、完了させたくない。
せめてもの反抗すら虚しくて、段々と顔が見れなくなっていく。

「お前にもはやく好きな人が出来ると良いな」
「……ああ」

でもそれは傷つくだけの恋だから

(上手く笑えただろうか)










*突発駄文
一次創作でもお好きなCPを当てはめても大丈夫な気がします失恋の話ですが

作中の一部(でもそれは〜)
配布元:確かに恋だった
090622


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