死んでトリップした。
目を開けたらナルトがいた。
キス、してたんだっけ…
その後も…無理矢理キスされたり襲われたり誘拐されたり…
でも楽しかったよね?
最後は…ナルトに殺されちゃったけど…あはは………
もしまたトリップ出来たら
絶対、こんな厄介な能力隠してずっとナルトの傍にいるんだぁ…ずっとずぅっと………
出会いのキスをもう一度
ここ…暗い――
まだ
あの暗闇にいるの?
―――あぁ、目を瞑ってるからだ。
…茉莉
ナルトの声が聞こえる。
え〜も一回トリップさせてくれるの?
瞼を開けたら…ナルト………いるの?
バキッ!!!
「だぁめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええ!!ダメ!だめ!駄目!!!」
「い…………ってぇ!!何すんだこの、っ馬鹿茉莉!!」
「キスはNOです!!私は何も能力なんてない!!キスは絶っ対、ダメざんす!」
「……あ゛ぁ゛!?」
「…あ………あれ?」
瞼を開けたらナルトがいた。
金の髪に蒼い瞳。
初めて会った時と同じ。
神様また連れてきてくれたのね〜!
…でもナルトめっちゃ怒ってない??あ……‥殴ったから?
「……目が覚めた途端ぶん殴りやがって…てめぇ」
側頭部を押さえるナルトは米神に青筋を立てかなりご立腹のご様子。
茉莉が思わず振りかぶった拳はナルトの頭部にクリーンヒットしたようだ。
「高鳥茉莉でーす…って、あれ?も一回やり直しじゃないの??私…なんで生きてる?」
火影邸ではなくナルトのアパート…のベッドの上。
疑問符をいっぱいぶら下げる茉莉に対しナルトは黒すぎるほどに暗いオーラを纏っている…
「――言いたいことは…それだけか………」
「へ?ま、待って!なんかよくわかんな………………ふにゅぅっ!」
……………。
口……くっついてるん…ですけど………
固まる茉莉をよそにナルトは深く口付けする。
「ちょ…にゃる……ット……………ぅぅ〜……」
何度も何度も
存在を確かめる様に繰り返すと唇を離し茉莉をギュッと抱きしめた。
「ははっ、やっぱ俺すげぇ!」
「………へ?……………え…キスが?」
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