「宮地、高尾のクラスを教えてください」
「高尾？緑間と同じだけど」
「そうですかありがとうございます」
「なんで高尾なんだよ。なんか用あんの？」
「お昼ごはん買ってきてもらうことになっているのです。早くオムライスに会いたい」
「ついに下僕化してきたな…」
「そんなことはありません。買ってきてもらう代わりに私は高尾にお弁当を作ってきてあげたのです」
「…は？」
「宮地？」
「弁当？手作りの？高尾に？」
「おふこーす、なのです」
「高尾ヒキコロ」
「ヒキコロ？」
「轢き殺すの略」
「ヒキガエルさんコロコロの略かと思いました」
「（なんだその発想なんかかわいい）」
「でも私カエルさんはあまり好きじゃないです…」
「あ、俺も。てかなんでさん付けたんだよ」
「敬意を払えばきっと無害なのです」
「うん…まあカエルなんて殆どのやつは無害だろ」
「喋るカエルさんも苦手です」
「いつファンタジーの話しになった？え？」
「それより高尾のクラス行くです」
「昼休みでいいだろ…」
「オムライスゥゥゥ」

「高尾会いたかったのです」
「うお！希少価値の高い名前さんのデレいただきました！」
「…正確にはオムライスに、だけどな」
「あの、宮地さん？なんか声低いしオーラが黒いような…」
「あ？」
「（やばいこれ轢かれるパターン…！）」
「はい、高尾にお弁当です」
「あ、ども！はいこれオムライスでっす！」
「うへへへおいしそうなのです楽しみです」
「俺も名前さんのお弁当楽しみ！」
「（高尾は部活ん時に埋める。）」
「宮地、今日は外がいいです。座れるところを探しましょう」
「わかったわかった」
「あ、俺も行っていいっすか？」
「………。」
「（宮地さんが怖い！）」
「高尾は緑間とお食べなさい。私は宮地がいるので結構なのです」
「またそのパターン！？そんなー！」
「しつこい犬は嫌いです」
「犬！？名前さんいつも俺をうるさい犬だと思ってたの！？」
「わかってるじゃないですか」
「わかってるな」
「酷い！名前さんオムライス取り上げますよ！？」
「和成、めっ」
「！」
「！」
「お、本当に止まりました。いい子です」
「名前さん、今、名前で…」
「ん？…和成、お手」
「は、はい！」
「なかなかの忠犬っぷりなのです」
「………。」

「宮地宮地」
「…なに」
「なに、はこっちなのです。どうして機嫌が悪いのですか」
「別に悪くねーし」
「では私の目を見て言ってください」
「………。」
「（…ついに嫌われてしまったのでしょうか…）」
「えっ、ちょ、お前なんで泣いてんだよ！？」
「泣いてません…」
「いや泣いてるだろ！？どっか痛いの？なんか辛いの？」
「…宮地が」
「ん？」
「宮地が私のこと嫌いです」
「言ってねぇよ！ああもうお前…！しょうがねぇな…」
「やっぱり嫌そう…」
「ちげぇよ！」
「…私、宮地のこと好きです。宮地はどうですか…？」
「ど、どうって…」
「………。」
「…好きだよ」
「ううううう…宮地好き…」
「（これ告白か？もう告白でいいだろ。こんな好き好き連呼する友達いねーし、いてたまるか）」
「また明日も明後日も一緒にお昼食べる？ウザいのやだ？」
「食べるし別にウザくねーよ」
「本当？…ずっと友達？」
「（また返しにくい質問を…）あー、うーん…なんつーか…」
「………。」
「（うわ不安そうな顔…。ずっと友達なわけにいかねーんだよ付き合う予定なんだから）」
「…傍に、いてほしいの」
「！お、おう！ずっと傍にいる！」
「…ぐすっ、約束、ね」
「はいはい約束な（…ん？こいつもしかして俺の気持ち分かってんじゃねーか…？）」


（そういえばお前、敬語抜けんのな）
（…敬語使うようにしてるの）
（何今更恥ずかしがってんだよ…お前が厨二だってことは知ってるって）
（宮地うるさい…）
（（やばいこれかわいいな））


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