「宮地」
「ん?大坪か」
「(むむむ…)」
「あ、こら隠れんなって。怖くねぇよ」
「でも大きいです」
「デカい=怖いやめろ。つーか俺もデカいだろ」
「今日も名字と一緒か。仲良いな」
「…そうです、宮地と仲良いのです」
「どうしたんだ急に?え?名前?」
「宮地は優しいので私と友達になってくれたのです。勉強も教えてくれるし、お弁当の卵焼きもくれます」
「そうか、宮地が優しくてよかったな」
「お前らなんだよ急にやめろ恥ずかしいな」
「名字は仲良いと言われて嬉しかったんだろ?」
「はい」
「…(恥ずかしいやつ…)」
「大坪、なかなか良いやつです」
「そうか、ありがとうな」
「大坪とは友達になれそうか?」
「知り合いに昇格します」
「おいこら、友達にしろ。と、も、だ、ち。」
「はは。俺は知り合いでもいいぞ」
「よくねーよ」
「むむ、友達は宮地がいるからいいです」
「おまっ…!そ、それでも多くて困ることはないだろ!?」
「んー…」
「…ま、まあ、お前が俺だけでいいって言うなら、別にいいけど…」
「はい。多いと付き合いが面倒です…」
「おい。」

「名字は緑間と高尾とも知り合いなのか」
「緑間は知り合いですけど高尾は違います」
「それ聞いたら高尾泣くぞ」
「では下僕で」
「お前は緑間か。」
「緑間とは気が合いそうだな」
「緑間は優しいです。私の分の占いも見ておいてくれます」
「あの緑間がか?」
「珍しいこともあるんだな…」
「何より緑間はお人形みたいに綺麗なので好きです。見てて飽きません」
「…ふーん」
「宮地、そうふてくされるなよ」
「ふ、ふてくされてねぇよ!」
「宮地は何故ふてくされているのですか?」
「ふてくされてねぇつってんだ、ろ!」
「頬をつねらないでください…あんこが出てしまいます」
「入ってねーだろ」
「入ってますこしあん」
「名字の頬はよく伸びるな」
「大坪、関心していないで宮地をお止めなさい」
「…ほんとよく伸びんな」
「何ハマってるんですか今すぐ離してください」

「緑間の顔は綺麗ですが、宮地の顔も好きですよ」
「は!?」
「目、ぱっちりで睫毛も長いです」
「お、おう…?」
「女の子みた「おいやめろ。」
「…大坪、私褒めました」
「案外気にしてたみたいだな」
「うるせぇよ悪かったな!」
「宮地は背が高くて口が悪いのに顔がかわいいというギャップがいいのです」
「よかったな宮地」
「嬉しくない」
「かわいいは褒め言葉です」
「…俺なんかよりお前の方がずっとかわいいつーの…」
「え?なんですか?聞こえなかったです」
「くたばれバカ」
「…宮地に嫌われました」
「…宮地」
「なんで俺が悪い感じになってんだよ。名前もこれくらいで落ち込むな」
「これくらいって…私は宮地がいないと…」
「えっ」
「宮地の卵焼きが食べれないのです」
「焼け焦げろ」
「大坪、宮地の母上が作る卵焼きは激ウマなんです」
「おー、そうか」
「というわけで今度大坪家の卵焼きも食させてください」
「どういうわけだよ」
「母さんに頼んでおく」
「大坪、頼まなくていいんだぞ?」
「わぁいメイドイン大坪母」
「つーかお前卵焼きいくつ食うんだ」
「卵焼きに関しては私の胃袋無限大です」
「全然かっこよくねーわ」
「名字はそんなに卵焼きが好きなのか。味は何がいいんだ?」
「甘いのもしょっぱいのも好きです。ちなみにうちの卵焼きはしょっぱくて、宮地のは甘いのです」
「うちは昔から甘いぞ。俺だし巻き食ったことない」
「それは!損をしています!!」
「うぉ!?」
「甘いのも定番ですが、やはりだし巻きは家庭の味が出てしまう料理!白だしで一発もよし醤油と砂糖を調整するもよし!それだけで味も変わる繊細な料理!それがだし巻きなのです!!」
「俺お前のそんな大声初めて聞いたわ…あとテンションどうした」
「卵焼きラブ!!」
「怖い。」


(卵焼きというか、卵料理ならなんでも好きです!ゆでたまご、オムレツ、オムライス…!)
(もういっそヒヨコになれば?)
(宮地それ意味わからないぞ)
(お腹空きました…)


130125
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