「清志の写真ほしい」
「は?」
「清志の写真ほしい」
「いや二回言わなくても分かるわ」
「撮らせてほしい」
「なんでだよ、つーか今日ぐいぐいくるな…」
「和成に、携帯の待ち受け初期画面ですねーってバカにされた」
「別にバカにはしてないと思うけど」
「だから、待ち受け清志にするの」
「ま、待ち受けを?俺にしてどーすんだよ…」
「清志の待ち受けは、えっと…名前忘れちゃったけどアイドルさんで」
「忘れんな」
「みんな好きなもの待ち受けにするんでしょ」
「…俺?」
「他になかったの。卵焼きって言ったら和成に脚下された」
「待ち受けが卵焼きは流石に引くわ…」
「だから清志の写真ほしい」
「だからって…お前俺のこと好きだな…」
「好き。だから撮る」
「…嫌だよ、なんか恥ずかしいだろ」
「…分かった。じゃあ和成と緑間撮ってくる」
「おい待て、そんなあっさり引くな」
「清志めんどくさい…」
「悪かったな!…撮っていいけどお前も写るんだぞ」
「や、やだ!」
「なんでだよ」
「私写真嫌いなの!」
「俺だって好きじゃねーよ」
「えぇ…清志はかっこいいから大丈夫でしょ?」
「かっ…!?お前そういうこと思ってたわけ!?」
「普通の感性だもん」
「はぁ…お前…もう…」
「え?」
「なんでもない…。で、なんで写真嫌いなんだよ」
「…私、自分の顔嫌いだから、写真に残るの嫌」
「なんで。どこが嫌い?」
「目、とか…」
「変じゃねーだろ。デカいし、その…かわいいって」
「………。」
「…なんで自分が言われたら照れるんだよやめろ」
「だって清志はそんな冗談言わない…」
「冗談じゃねーよ。かわいい」
「清志今日どうしたの…」
「一回言ったらもう平気なんだよ勢いだよ!」
「私は平気じゃないしかわいくない!」
「どう見ても名前はかわいい部類だろ!」
「目がおかしいんだよ!」
「とりあえずお前こっち向け、顔見せろ」
「そんなこと言われて見せられるか…!あっ」
「…顔赤いな」
「清志も赤いのだよ…」
「こんな時に緑間やめろ」
「無理…誤魔化さないと爆発しそう」
「…やっぱお前かわいいわ」

「別に平気だから。二人で撮るぞ」
「…清志近い」
「なんで今更恥ずかしがってんだよ。かわいいから焼くぞ」
「絶対かわいいとか思ってない…焼くとか言うし…」
「ほらカメラの方向け」
「…どこ?」
「その黒いやつ」
「うう…」
「はい撮れたぞ」
「…やっぱり清志だけのがいい…」
「あ?」
「なんでもない…」
「ちゃんと使えよ。あとそれ俺にも送って」
「何に使うの…いらないでしょ」
「いいから送る。」
「…はーい」

「宮地さんって今待ち受け何使ってます?」
「…なんで」
「いや、この前名前さんの見せてもらったら初期画面だったんで。真ちゃんはいつもラッキーアイテムだし」
「別になんでもいいだろ…」
「やっぱり推しメンっすか?」
「だからなんでもいいだろ気にすんな」
「宮地さんいつも写真見せつけてくるくせに?」
「うるさい」
「まさか推しメン変わったとか…?大坪さーん!宮地さんの携帯!」
「これか?」
「高尾離せ!大坪も持ってきてんじゃねーよ!」
「大坪さん待ち受け見て!誰か分かります!?」
「あ!」
「…誰というか…宮地と名字だな」
「………。」
「おい高尾無言やめろ死ね。」
「俺も見たい!」
「見んな!埋める!」
「うわぁ名前さんちょっと顔赤いかわいいいいいい」
「かわいいとか言うな死ね!」
「らぶらぶっすね!」
「もうお前黙れよ!!」
「…何をやっているのだよあの二人は」
「放っておけ。練習再開するぞ」
「はい」


(宮地さんに推しメンより大事な人が出来るとかっ…ぶくくくくっ…)
(高尾まじで焼くぞ)
(俺も名前さんと写真撮りたい!)
(死ね!両手で数えきれないくらい死ね!)


130202
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