2012.06.05 


目を焼かれてしまったのでもうなにも見えません。罪であることを知らなかったのです。見詰めてしまいました。眼球を釘で打ち付けられたようでした。見入ってしまいました。そのひと…お方を見た瞬間、自分の姿など忘れていました。私はどのような形で、どのような色をしていたのでしょう、しかし、もう興味を失ってしまったのです。見続けてはならないと知っていました。声を掛けてはならないと解っていました。それなのに、なにがそうさせたのか、彼がそうさせたのか?なぜか私は、そのお方に声をかけて




聞こえるのは美しい美しいあのお方の声だけなのです。それは幸せなことだと、知りました。


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