コヅケンが所属するチームがeスポーツのオフライン大会に出場することとなった。
場所は韓国、日程は試合自体は2日だが取材や移動を含めて1週間は家を留守にすることとなった。
日向に会うために取得したパスポートが役に立っている。


「家、1人で大丈夫?」
「うん…配信で、応援してる」
「海外って言っても韓国だし、時差もないから…」
「!…でんわっ、」
「するね」
「うんっ」

荷物を確認し、研磨は最後に普段左手の薬指につけている指輪を外す。
配信中はいつも画面配信があろうとなかろうと見えないところに置いているため人目に出る時の癖のようなもの。

「!けんま、あのね」
「うん?」
「指輪、あの…預かってて、いい?」
「!…じゃあ、交換しよ」
「交換?」
「おれの預けるから、おれも預かる」
「!…うんっ」
「大事にするから」
「わたしも…っ」


そして試合当日、チェーンに通した研磨の指輪を首にかけて大会公式スポンサーのチャンネルで活躍を応援。
選手紹介をされ登場したコヅケンの小指がきらりと光り、いつも自分がつけている指輪がそこにあった。
カメラに手を振り指輪を大事そうに撫でる姿にキュンとする。


これ?まあ、お守りです




ちゃんとチームで大会出てたとか、出てなかったとか…
研磨さんの小指に女の子の薬指サイズの指輪が嵌るかは微妙なライン…まあ、創作なんでね。
インタビューで指輪のことを突っ込まれて多分話題になるはず。
最近の小ネタ長いな。


×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -