校外学習に向かうべくバスに乗り込む音駒生徒一行。
バスの座席はバラバラで、それぞれ窓側。クラスの会話に参加することはなく、携帯ゲーム機のローカル通信モードで最近2人してハマっている協力アドベンチャーゲームを昨夜の続きから始めていた。


[…あ、けんま落ちちゃった]
[ねぇ…おれごと吹き飛んだんだけど]
[爆弾、味方にも当たるんだ…]

[コイン取りたい…っ]
[そっちのギミックめんどくさそう]
[あぁっ、こっちめんどくさいやつだ…]
[おれ勝手にこっちから行くから]

[ここ隠し通路あるんだけど]
[おぉっ…隠し通路!]
[行く?]
[隠しルート一択]

[次は同時にジャンプで行く系だ]
[右左左右左右右ね…おぼえた]
[[せーのっ]]


交わさなくてもプレイで伝わる相手の言葉




シチュエーション的にはバラバラの席だけど同じゲームをヒソヒソ進めてる感じ(ここで補足すな)
噛み合っているような会話は全て心の中の言葉で、独り言のように呟いていると思っておいてください()
バスでゲームなんて私は一発で酔います。アーメン。


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