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苦しそうに息をするジュードの看病を続けていると時折魘されているのか眉間にしわが寄っている。
眠りに落ちる前のジュードの顔が頭から離れなかった

10話

ジュードが眠っている間出来る限り離れてからのジュードのことを聞いてみたが、やはりあの大きな家で1人でいたらしい。
ジュードは放課後にようやく目が覚めた。

「ぅ・・・・・・」

「起きたか?・・・・・・少しは熱も下がったな。家に両親は居るか?」

「・・・・・・いません、月曜まで出張なので。」

「そうか」

わかってはいたがあらためて聞くと何とも言えない感情がこみ上げてくる。
下がってはいるが未だ熱が続いているジュードを1人の家に帰すのは心配だ。明日は土曜だから1人で3日間過ごすことになる・・・・・・

「ジュード、この3日間は俺の家に来い。それか俺がお前の家に泊まるからな」

「・・・・・・ぇ?」

「3日間もこんな状態のジュードをほったらかしに出来るか、有無は言わせないぞ。俺の家かジュードの家、どっちにする?」

「ちょっと待って・・・・・・別に僕は1人でもっ・・・・・・ごほっ!」

「喉も痛めてるのに大声だすから・・・・・・ほら、水」

苦しそうに咳き込むジュードに水を差しだし飲むのを確認してから続きを話す。

「今のジュードは病人なんだ、1人には出来ない。辛い時は無理すんな」

「別に、辛くなんて」

「あーわかったから。じゃあジュードの家まで送っていくから俺も泊まらせてもらうぞ」

「な、なんでそうなるんですかっ!」

「さて、じゃあ準備してくるからそこで待っててくれな」

「ちょっ・・・・・・」

扉を閉める前にそんなジュードの抗議の声が聞こえたが決めたものは覆さない。

「さて・・・・・・準備しようかね」

そう言って職員室までの廊下を歩いていった。



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