熟語御題シリーズ | ナノ




命が終わるにはいつも早い時間は短い大事なものほど呆気なく失うこれは自分が四百年前に学んだ事だ「だのに、我は今世でもそなたを失うのか」病室の壁が白い異様に白い凭れるとひんやりとした感覚が頬に伝わるこの女の手を取るこれも壁と同じくらい冷たいひゅうひゅうと人工呼吸器の中で漏れる息は果たして熱いのかどうなのか「まだ、そなたを見つけ出して三ヶ月ぞ、前よりも短いではないか」なんでどうしてこんなに愛してるのにきっと神様なんていない「まあ、よい」また死んだらまた捜し出せばよいのだそなたと我は永久に離れられぬぞ。

獲麟/kakurin
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -