突如デコボッコ教という過激派宗教団体により性別を変えられた俺達。性別転換で悲しくも何も役に立てなかった俺達の代わりに、同じく性別転換した月雄やあやお達のおかげで何とかかぶき町の奴らは無事、元の性別へと戻ることができた。

しかし、俺達だけはそのまま取り残されてしまった。

何故こんなことに巻き込まれてしまったのかと途方に暮れていると、


「あれ、銀ちゃん。こんなところで何してるの?」


聞き慣れた声がした。こ、この声はまさか!!!!!







振り向くと、そこには笑顔が爽やかな好青年がいました。


「…いや、誰ですか」
「え、誰この美人さん」
「え、もしかして、名前なのか?」
「え、まさか、本当に銀ちゃんなの?」


『坂田銀時 ♀』
『寺田名前 ♂』

まさか、こいつまでが性別変わったままだったとは思わなかった。




「ほら、銀ちゃん。今は女の子なんだから体を冷やしちゃ駄目だよ」
「あの、これ銀ちゃんに似合うと思って…。あ、いきなりこんなもの送るなんて気持ち悪いよね…」
「銀ちゃん!今の君は女の子なんだから無茶をしちゃ駄目だ!!」




いやこいつとんでもねェ天然タラシになってやがるぅぅぅううううう!!!!!!!



もしも性別転換したら、とんでもない天然タラシに。
女の子と歩くなら自然に歩くスピードとか合わせちゃうような紳士に。
銀魂女子が外見イケメンなら、名前は中身イケメン。




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