第6.5話







「はい、あーん」



自称、別の世界から来た女が温め直したたまご粥をオレに食べさせようとする。いや、何勝手なことしてるの。というか、


「何当たり前のように食べさそうとしてるの」
「あら、もう少し冷ました方が良かったかしら?」
「いや冷ます冷まさないの問題じゃないから。お前の作ったものなんか食えるかって言ってんの」
「別に怪しいものなんか入れてないわよ。あ、でも、あの卵の賞味期限大丈夫だったかしら…」
「おい。最後の一言聞こえてるからな。え、賞味期限切れたもの食わそうとしてるの。お前どういう神経して」
「つべこべ言わずに食べなさい」
「ぐふッ!?」


後で確認したところ、賞味期限は切れてませんでした。









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