30 | ナノ





昼休み。ご飯を食べ終えてジュースが飲みたいなあと思い立ち上がったら倉持に声をかけられた。


「どこいくんだよ」

「自販機」

「あー俺もいく」


二人で並んで自販機まで行くのは、違うクラスの前を通ったり他学年の人もいるところに行くのでこっぱずかしい。


「なに飲む?」

「カフェオレのあったかいの」

「ココアのほうが美味くね?」

「この前飲んだけどカフェオレのが美味しかったよ」


そんな会話をしながら倉持はお金をいれてカフェオレのボタンを押した。ほらよと言って紙コップを渡される。なんだかんだ言って優しいのだ。


「倉持はなに買うの?」

「なっちゃんのオレンジ」

「なにそれ可愛い」


そう言うと遠慮なく頭をぱしんと叩かれる、そんな日常。



20131029

   

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