30 | ナノ





雪、降ってる。ちらちら外を見れば確かに彼が言ったとおり雪が降っていた。


「寒いよねえ」

「寒いって言ったら寒くなるからやめろ」

「でも暑いって言っても暑くなんないもん」

「冬だから当たり前だろ」

「うるさいなあ」


青い空が見たかったなあ、そう思いながら下を向く。ぽんぽんと頭を撫でられて上を向くと目を合わせてくれない倉持。


「なーに」

「次は晴れの日にデートな」

「うん」

「なんだよ」

「なーんもないよ、ありがと!」


心を読まれてたなんて、嬉しすぎる。少し怖いけど。ばかくらもち。馬鹿だけどすきだくらもち。青くて澄み切った空を次回は期待してみよう。


「あ、今俺のこと好きだと思ったろ」

「うるさい自意識過剰過ぎだろばかやろう」



20131226

   

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