仲がいいから、自惚れてたんだ。あまり他の女の子と話したりしないくせにわたしとは休み時間話したりするから、自然と御幸を好きになったしそれが少しだけ嬉しかった。
「だからやめとけっつったろ」
「わたし告白してないし」
「そうじゃなくてよ、あいつを好きになること自体をだっつーの」
「わかってるよ、わたしが可愛くないことぐらい一番自分がわかってる」
数ヶ月前、おまえ御幸が好きだろなんて言われたあの日。同時にやめとけとも言われた。それでもよかった。御幸を見るだけで、話すだけで胸がいっぱいになって、それだけで毎日がきらきらして。
「慰めてやんよ」
そういって手を広げ笑う倉持に涙を拭っていたタオルを思いっきり投げつけた。
20131112
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