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130708 沖田総悟

総悟と誕生日を迎える

総悟の誕生日を一緒に迎えたくて、三日前に夜あいてる?って電話をすると仕事でさァなんて呑気な声で彼はそう言った。それでも今日はケーキを作って、おいしい晩御飯を作って家で待っとこうなんて思ってテレビを見ていた、のだけれど。ピンポーンと機械的な音がなって、人が来たことを表すチャイム。ドアを開けるとそこにはいつもの栗色の髪をした、総悟がいた。


「そーご?」

「どけィ、中に入れねえだろーが」


明日に来ると思っていたから、家には何も用意していなくて、どうしようと心の中で叫びまくる。


「なあ、」


名前を呼ばれて彼が座ってるソファーの隣に座るとご機嫌なのかすごく優しく抱きしめられる。今日は珍しく甘えん坊だなあなんて思いながら頭を撫でると、むすっとした顔でこちらを見つめて来た。


「あ、」

「ん?」

「総悟、誕生日おめでとう」


時計を指差してそういうと少し嬉しそうに笑って、もう一度ぎゅーって抱きしめられて。


「ありがとな」


そう低く呟いた総悟の表情は見えなかったけれど、こうやって彼の生まれた日を一緒に迎えられて嬉しく思う午前0時。


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