01_みちるM01(私は運がない。それは幼い頃からそうで…それが当たり前なのだとすら思っている)
02_みちるM02(列に並んでもいつも手前で売り切れてしまうし、自分の分がないのは日常茶飯事だし、懸賞なんて以ての外)
03_みちるM03(今日だって髪ゴムは切れるしさっきは落ちてたガムを踏んづけた)
SE:クラクション
04_みちる04「きゃ…っ!」
05_みちるM05(また車に轢かれそうになった…。もう…どうして…)
06_みちる06「どうして私はこんなに運がないんだろう…」
07_ディスティ01「…失礼な奴だな。ちゃんとここにいるっつぅの」
08_みちる07「?!だ、誰?!」
09_みちるM08(振り返るとそこには…一人の男の子がいた)
10_ディスティ02「おぉ。やっと見えるようになったか」
11_みちるM09(こんなに近くにいたのに全然気付かなかった。というかこの人宙に浮いてる?!)
12_ディスティ03「よろしくな、みちる」
13_みちるM10(しかも私の名前を知っている?!な、何?!この人は一体何者なの〜?!)
14_みちる11「夢箱プレゼンツ。短編ボイスドラマ、第一弾」
15_ディスティ03「Destiny Guardian」
16_ディスティ04「……と、いうわけだ」
17_みちる12「え…全然わからない…」
18_みちるM13(突然目の前に現れた不思議な男の子。さっきからお前のガーディアン?だとかなんだとか言って譲らない)
19_ディスティ05「おっまえ頭悪いのかよ?!だから何度も言わせんじゃねぇよ!俺はお前の運を司る守護霊、所謂ガーディアンだ!常日頃からお前を守ってやってんだぞ?!」
20_みちる14「…守られてる気がしないんだけど…」
21_みちるM15(だって私には運がないと思っているし…)
22_ディスティ06「お前の運が悪いのは俺が悪いわけじゃねぇよ」
23_みちる16「っ?!心を読めるの?!」
24_ディスティ07「俺とお前は謂わば一心同体だからな。まぁ俺の心は読ませねぇけど」
25_みちる17「…ふ、不公平だ…っ!」
26_ディスティ08「ごちゃごちゃうるせぇよ。とにかく、お前の運が 悪いのは 上が決めたことだから俺には何も出来ねぇ。諦めろ」
27_みちる18「そ、そんな…っ!」
28_ディスティ09「ただし今だけの辛抱だ。…それだけは教えてやる」
29_みちる19「っ!ど、どういうこと?!」
30_ディスティ10「だからそれだけだっつったろ?!これ以上は何も教えられねぇんだよ。俺達ガーディアンだって理のもとで動いてんだ。まぁ主から見えるようになるのはいつだって想定外だけどな」
31_みちる20「え、えっと…あ、あなた…」
32_ディスティ11「名前?俺に名前はねぇよ。個体番号があるからそっちで区別してる」
33_みちる21「う…また心を…!で、でも名前がないとやっぱり不便じゃない?」
34_ディスティ12「だったらお前が付けろ。権利をやる」
35_みちるM22(…なんでガーディアンの方が偉そうなんだろう…)
36_ディスティ13「聞こえてっぞ。決めるならさっさと決めろよ 」
37_みちる23「は、はい!…え、えっと…ディスティってどうかな…?」
38_ディスティ14「…安直すぎて震えたぞ」
39_みちる24「だ、だって!慣れてないんだから仕方ないじゃない…!」
40_ディスティ15「しゃあねぇな。じゃあそう呼ぶことを許可してやる」
41_みちる25「あ、ありがとうございます…」
42_みちるM26(やっぱり腑に落ちない…っ!)
43_ディスティ16「さぁてと…とうとう見えるようになっちまったわけだし、これからどうするか…」
44_ノエル01「…あ、兄さんこんなところにいた!」
45_ディスティ17「ん?おぅノエル。離れてていいのか?」
46_ノエル02「大丈夫大丈夫!勉強するだけだし何も起きないんだったら行っていいって博臣も言ってたし!」
47_ディスティ18「あいつは本当能天気だな。丸腰で戦場に行くようなもんだぞ…」
48_ノエル03「博臣は強い子だから大丈夫だよ〜」
49_みちる27「あ、あの…さっきから誰と…」
50_ディスティ19「そうか…お前には見えないんだったな。今ここに俺と同じ顔の奴がいる。ちなみに名前はノエルだ」
51_ノエル04「わぁ!ついにみちるちゃんも見えるようになったんだね?!」
52_みちる28「え?ガーディアンってみんな同じ顔なの?」
53_ディスティ20「いや、俺とノエルは双子なんだ。人間にだっているだろ?」
54_みちる29「そ、そうなんだ…。ガーディアンも人間とあまり変わらないんだね」
55_ディスティ21「ま、まぁそういうことだ」
56_ノエル05「む〜…やっぱり僕の声は聞こえないのかぁ…。みちるちゃんとお話出来ないなんて残念だなぁ…」
57_ディスティ22「しょうがないだろ。主にしか見えないんだから」
58_ノエル06「だよね。見えちゃったら大変だもんね…」
59_ディスティ23「そういうことだ。…そろそろ戻った方がいいんじゃないか?あんまり離れてると上からの指示通り動けなくなるぞ」
60_ノエル07「あ、そうかも。それじゃあ兄さん!またね!みちるちゃんと仲良くね!」
61_ディスティ24「余計なお世話だ…ったく…」
62_みちる30「…えっと…ノエルって名前はノエルくんの主?さんが付けたの…?」
63_ディスティ25「あぁ。何でもクリスマスに見えるようになったからだそうだ。お前よりはセンスあるかもな」
64_みちる31「な…っ!というかさっきからお前お前って!名前知ってるんだったらちゃんと呼んでよ!」
65_ディスティ26「へーへー。女はこれだから困る。これで満足か?みちる」
66_みちる32「うん!お父さんが付けてくれた名前だから大切にしたいの。だからちゃんと呼んでね…?」
67_ディスティ27「……わかったよ」
68_みちる33「…ねぇディスティ…。私の運が悪いのは決まってることだって言ったけどさ…私はこれから先もずっとこのままなの…?」
69_ディスティ28「さぁな。それは教えられねぇ。…ただ一つ言えるのは“運は皆平等に割り振られてる”ってことだけだ」
70_みちる34「え…つまり…」
71_ディスティ29「そこは察しろ。守秘義務ってもんがあんだよ。何度も言わせんな」
72_みちる35「ご、ごめん…。でもそれ聞いて安心したかも…そっか…そうなんだね…」
73_ディスティ30「おぅ。だからグダグダ考えるのは時間の無駄だってことだな」
74_みちる36「うん…。でも、でもさ…後からじゃなく均等に運が回ってきてたらさ、お父さんは事故に遭わなかったんじゃないかなって思うんだよね…」
75_ディスティ31「…は?」
76_みちる37「だって…私があの日車に轢かれそうにならなかったらお父さんは死ななかった…。私がいたから…私の運が悪かったから…そのせいでお父さんを巻き込んじゃったんだもの…!」
77_ディスティ32「…まだそんなこと言ってんのか…」
78_みちる38「お父さんは何も悪くないのに…私がお父さんを殺したようなも…」
79_ディスティ33「いい加減にしろ!」
80_みちる39「…っ?!」
81_ディスティ34「いいか!よく聞けよ?!お前の運命はお前のもんだ!それと同じようにお前の親父も自分の運命を持ってた!あの日お前を庇って死ぬことが親父の運命だったんだ!私の運が悪かったから…?そんなもん関係ねぇんだよ!そんなもんお前の悲劇のヒロインごっこでしかねぇ!自惚れんな!」
82_みちる40「そ、んな言い方しなくたって…!じゃあディスティは大切な人を亡くしたことがあるの?!どうしてそんなことが言えるの…?!」
83_ディスティ35「…お前の親父にもガーディアンはいたんだよ…。血は繋がってなくともお前が生まれた時から俺も親父のガーディアンをそういう風に思ってた…」
84_みちる41「…あ……」
85_ディスティ36「俺だってみちる…お前と一緒だよ…。大切な存在を亡くして…理不尽な上からの指示に従って生きてる…。好きで主を不幸にしたいガーディアンがいるかよ…俺だって、お前を幸せにしてやりてぇよ…!」
86_みちる42「ご、ごめんディスティ…私っ…酷いこと言った…!ごめんなさい…っ!」
87_ディスティ37「…わかればいいんだよ…もう二度と、自分のせいでなんて言うな…」
88_みちる43「うん…っ!わかった…もう言わない。約束する…!」
89_ディスティ38「よく言った。それでこそ俺の主だ」
90_みちる44「私、頑張って幸せになるね。愛情と幸せに満ちた真っ直ぐな道に留まって生きていけるように…大好きなお父さんがくれたこの名前に恥じないように、一生懸命生きるよ」
91_ディスティ39「おぅ。その調子で岡田にもどんどんアピールしていけ」
92_みちる45「…っ!何で岡田先輩のこと…!」
93_ディスティ40「俺とお前は一心同体だって言ったろ…?」
94_みちる46「ぷ、プライバシーの侵害だ〜!!!」
〜〜〜
95_ノエル08「ただいま〜。僕がいない間に変なこととかなかった?」
96_岡田01「おかえり。いや、特に何も。至って平和だったよ」
97_ノエル09「そっかそっか〜それは良かった!…ねぇ博臣。今気になってる子って変わってないよね?」
98_岡田02「どうしたんだよノエル。藪から棒に」
99_ノエル10「今ね、その子に会ってきたから!」
100_岡田03「ガーディアンは主の想い人まで簡単に見つけられるのか。凄いな…。小泉さん、今日はトラブルに巻き込まれてなかった?」
101_ノエル11「みちるちゃんは特別だから簡単なんだ〜。あのね、みちるちゃんはこれからもっと素敵になるよ。良かったね、博臣」
102_岡田04「はは。何だそれ。まるで予言者だな。…そうか。だったら僕も頑張らないとな…」
103_ノエル12「うん!僕も頑張る!あ、そうだ。僕ね、双子の兄さんがいるんだよ?」
104_岡田05「ノエルの話はいつも脈絡がないな…。そうか。だったら一度会ってみたいな」
105_ノエル13「会えるよ!だって運命だからね!」
〜〜〜
106_ガーディアン01「よぅ!No.364420!久々だな!最近どうだ?」
107_ディスティ41「あぁ。まずまずってとこだな。あ、そうだ。俺の呼び名はもうそれじゃねぇよ。ディスティだ。覚えとけ」
108_ディスティM42(運命を司る者。理の上で踊るマリオネット。唯一無二のお前の味方)
109_みちるM47(Destiny Guardian)
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temp:puddingxxx