GX 家族ごっこをしましょう! | ナノ



色々あれこれで始まってしまったこの意味不明なゲーム
全ては私の些細な一言で始まったわけであり、自己嫌悪中…

さ「あのさ、やるって言っても何するの?やることなきゃごっことは言えないし…?」

フン、これでなかったらこの意味不明なゲームはなくなる!と思ってる!
そして私の娘と言う嫌な設定もなくなり解散できる…!
あぁ部屋が恋しい。こんなに早く部屋に帰りたいと思うのはいつ振りだろうか。

十「おう!そう言うかと思って、ちゃーんと用意してあるんだぜ!」

準備されてたー!
最初で最後の作戦終了のお知らせ!撤退!したいけど撤退すらできない!
なんか十代おっきなダンボール持ってきたけど何入ってるのかなそれには!?

ヨ「十代…お前って準備いいな!」
十「だろ?!こんな日があろうかと思ってとっておいて正解だったぜ!」

爽やかに笑い合ってる場合なのかもしれないね!君達二人の場合は!!
というよりもヨハンもヨハンだ…準備がいいとかの問題か?
だって十代が買ってきたのって…ままごとフルセットじゃないですか!!
ちょ、待って…十代こんなのどこで入手してきたんだよ!
しかもこんな日のためって…未来予知?読心術の次は未来予知なの?ねぇ?

十「あぁ、俺がここの受験する3日前にいらないからって隣のおばさんがくれてさ!」
ヨ「親切な人だなー」

ヨハン君、そういう問題じゃなくてもっとほらつっこむべき所があるよね!?
そして十代君、読心術得意になっちゃったのかなー?
フフフ〜!もう笑うことしかできない!
そして十代にこれあげちゃったおばさん!男の子には男の子が喜びそうなものをあげましょうよ!
だってこれ…普通女の子が喜ぶものでしょ!?どうしてそうしちゃったの!

十「でも役立つときがくるってスゲーな…備えあれば憂いなしってやつか!」
ヨ「それって日本で言うコトワザってやつだろ?そんな難しい言葉を十代が使うなんて…明日は雨だな!」
十「俺に失礼だぞヨハン!」
さ「なんか使い方間違ってるようなそうでもないような気がするけど!」

明日が雨とかじゃなくて現在進行形で私自身雨マークだよ!泣いてるよ!
明日の天気予報よりもあからさまにやりたくないって言ってる私を見て!!

やらない、絶対やならないから
私の名誉にかけてやらない!絶対やらないからねこんなの!!

ヨ「おい、さち見ろよこれ!」
さ「んー…ん!?」
十「可愛いなその服!幼稚園児の制服か?」

それは世に言うコスプれぃってやつですか?!

ヨ「さち違うぞ、『コスプれぃ』じゃなくて『コスプレ』だ」
さ「あぁ、そうだったごめんごめん!…じゃねぇよ!
え、どっから出てきちゃったのそちらのお洋服は!?」

ここには…あの有名なド●えもんとかいるの?四次元ポケットとかあったりするの?もしくはド●ミちゃん…?!
違う。そんなことを考えてる場合じゃないでしょ私。

コスプれぃなんて…コスプれぃなんて…っ!

十・ヨ「コスプレ、な」

実はやってみたかった…!なんて!!
色んな可愛い服から格好良い服まで着れて、憧れのキャラクターになりきれるって素敵じゃない!興味があったというかなんていうかって感じだけど…
そういえば…あれ、何かすごく大事な事忘れてる気がする。

そう、心の中で言って気づいたのです。彼等が読心術をマスターしてしまっていたという事に。

十・ヨ「マジ?!」
さ「うっそー!嘘嘘!大嘘☆そそそ、そんな事あるわけな「(十)じゃぁここに着替えする場所あるから着替えてきなさい!」

ジャジャーン☆と十代とヨハンは手をヒラヒラさせながら突然出てきたダンボール製お着替えスペース。
あえて十代が裏声を使ってまま風に喋っている所にはつっこまなかった、いやつっこむ所が多すぎて疲れるというのが本音である。
そして今の問題はこのお着替えスペースだ。やっぱりここにはド●えもんがいるの?!
さっきまでなかったのに?!アンビリーバボー!
隠しておくにもこんな狭い部屋でどう隠せと!ミラクルだよ!怖いよ!

さ「さて。この服をどう着ろと?近くに変態がいる時点で着替える気無いんですが」
ヨ「ほら、ママの言うことちゃんと聞かないと駄目だぞ?さちの為に用意してくれたんだから」
さ「いや、これ明らかに準備よすぎませんか?というか「ママ」言うな気持ち悪い。今からそれ禁句ね、はい決定!」

十「あらやだ。ねぇパパ、この子反抗期かしら?」
ヨ「ん〜」

突然始まったね!さっきまでスタートって言ってから普通に喋ってたのに!
てかこれ私何歳の設定だよ!しかも着替えろと渡された制服!何これ?!
な、何でこんなにスカート短いの?!パンチラ万歳じゃん!パンチラどころじゃないモロ見えちゃうよ!!これ変態が喜ぶだけのコッスチュームだよ?!
…あ、そうか。コイツ等今変態だったわ。本性もろ出しちゃってる変態さんだった、忘れてたよ、あははー!

ヨ「兎に角ちゃんと着なさい」
十「ママからもお願い!さちちゃん…!」
さ「あーあーあー。わかった、わかったから近づかないでお願いだから!あ、ちょ、ヨハン!どさくさに紛れてどこ触ってんのよこの変態!!」
ヨ「こらパパを呼び捨てにしてはいけないぞ?あとパパは変態じゃない、これは娘を愛するが故の愛情表現の…グハッ」

さちの足が見事にヨハンことパパの大事なところにクリーンヒット☆
前に特別授業で教わった「変質者に襲われた時の対処法」覚えといてよかったー!ふぅ!何か色々すっきり☆
あ、しゃがみこんで抑えてる。そんなに痛かったのか。ってか白目になりかけてるけど…まぁしかたないね!ドンマイ、パパ!

ヨ「さ、三途の川が…み、見える…」
十「きゃー!パパしっかりー!まだ娘の成長見届けてないでしょー!」
さ「ふっ、当然の報いね!話がすっとんじゃったけど、兎に角着替えてやるから覗かないでね?絶対に!あと着替え終わって、変な目で見ないでよね!」
ヨ「おぉ、やっと着替えてくれるか!ささっ、早く着替えてきなさいっ」
さ「もうちょっと強くけった方がよかったかしら?」
十「いいから早く着替えて…こいっ! 」
さ「うわっ!?ちょ、十代押さなくてもいいでしょ!」

一瞬ママじゃなくて十代自身に戻ってたし!本当にこんなのがごっこって言うの…?
普通はその場にあるもので簡単にやるのに…ん〜。十代は用意がいいし、何か怪しいよ。またもや嫌な予感しかしないよね!

と。色々考えているうちに着替えてしまったけど…これやっぱりスカート丈短っ!
これじゃあしゃがめもしないし、ヒラヒラすぎて歩くだけでお尻見えちゃうし…お尻が見えるどころか色々モロ見えちゃうよ!!

さ「このままあの変態野朗共の前出るわけには「(十)着替え終わったかー?」
ヨ「レッツ!オープン!」
さ「ちょちょちょ!!おいおいおい!!まだいいって言ってないから!開けていいなんて誰も言って「(十) なっ…!」
ヨ「これは…っ!!」
さ「はい?」
十・ヨ「萌え」
さ「…やっぱり着替え「(ヨ)まぁまぁ落ち着きなさい…はぁはぁ」
さ「落ち着けと言ってる本人がまず落ち着こうか!そんでもってソワソワするなハァハァもするな!き、キモっ!それ以上近づくなー!!」
十「ソワソワしたくもなるわー!だって可愛いんだもんっ」

だもんっ(ハート)じゃないから!!可愛く言っても許さないから!!警察に突き出すぞ!!
ヨハンなんてとうとうヨダレ垂らしちゃったよ!き、気持ち悪い…!!

さ「とうとう正体を現したか、このド変態めっ!ていうか人が話してる間に下から風送ってスカートヒラヒラさせてんのよ!お前はオヤジか?!パンチラ好きなオヤジか?!」
ヨ「一様パパだから…オヤジ?」
さ「私が聞いてるんだからこっちに聞くな!って今度は貴様か!どこ触ってるのよ!」
十「え?最後に服を整えてるのよ?何か問題でも?」
さ「何当然ですみたいな顔しちゃってるの!問題ありありの大有りだよ!そう言いつつ私のケツばっかり触るなーっ!!」
ヨ「こら、女の子が『ケツ』なんて言うものじゃないぞ!…女の子は『お尻』だろうが」
さ「それはあなたが好きな言葉の一つではないのですか?ん?んー?」
十「パパそんな言葉が好きだったなんて…!ママ初耳よ!何で今で隠してたのよっ」
ヨ「そんな…。隠すつもりななかったんだ…」
十「じゃぁなんで?!」

突然の謎ドラマ展開?でよくわからないのだけど…!!
あれか、昼ドラで「夫には実は愛人がいました。それを妻は知ってしまい…」なところの再現?てか再現するのはいいけど、その再現している人達が男同士って言うのが何か…ねぇ?
はぁー疲れる、この人たち。どうしたいの、何をしたいの…!

いやちょっと待って。今ならこっそり着替えられる…?
よし、そうとなったら今のうちに着替えちゃおー!
さて、着替えようか…………な?ん?あれ…ん??
…ない…ないんですけど……え、どういう事なのこれは…さっきまで近くにあったお着替えスペースがないっ!!ちょ、ド●えもーんっ!
あぁ、初めてこんな助けを求めたかもしれない…いや、本当に助けて。切実に。
その前に私の前にいるこの変態どもをどうにかしてください!

ヨ「あっれれー?お着替えスペースなくなってるよ、ママ」
十「あらホント!不思議だわ〜」
さ「白々しい…そしてイラッ☆とするなその喋り方」
ヨ「じゃぁこのまま続けるか」
十「そうね♪次は「娘に教育させる」って言うことを中心らしいわ。台本に書かれているから」

え、ちょ、今なんと?
台本?何ですかそれは?初耳ですよ?!

さ「え、は?台本とか何であるわけ?!え、誰?誰か監督いるの?てか台本に書かれてる字はまさしくお前等の字じゃん!!」
ヨ「じゃぁまた新しい道具ださなきゃだな!忙しいな〜」
十「何気に第三話楽しみなんだよなー俺!早く3話にならないかなー♪」
ヨ「流石十代、俺もだ!」
さ「いい時だけシカトですか?てかパパママ口調がなくなってるぞオイ、コラ」

おおおう!?何か押入れから出てきたよ?!何何何、何なのこのガラクタの山は?!
こんなに沢山入るスペースあったか?…いや、ないはず…ていうかこの部屋にこんなスペース…ないよね!?なかったよね!?ってことは、四次元…?
お前らの都合のいいモノばっかり入ってる押入れだな、おいおい!

…ん?何か転がってきた

さ「本みたいだけど…何のほ、ん?「SMについて」って…。ん?ちょっと十代この本って「(十)大丈夫だ、問題ない!」
ヨ「心配すんなって!」
さ「あ、いや…お前らに安心しろとか言われても信用できないから!!」



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