裏道 | ナノ


夏のクマと秋の狐

 


熊井「あづー…」
イナリ「熊井殿!」
熊井「あれっ、狐さん」
イナリ「そろそろ交代の時期にござります」
熊井「…気付けば9月半ば…」
イナリ「いやはや、今年も暑うござりましたな」
熊井「ホントにねー。僕なんて毛玉なのに何で夏なの」
イナリ「…きっと、何か理由が…」
熊井「ていうか熊の活動時期って秋じゃないの…?」
イナリ「それに関しては何も申せませぬ」
熊井「だよねー…っていうかあづい」
イナリ「もう少し秋の風が吹いても良い頃の筈ですが…」
熊井「何これ異常気象?熱すぎて熊さん溶けそう」
イナリ「そ、それは一大事!早く何とかせねば!」
熊井「ちょ、本気にしないで!冗談だから!」



玉露「…あ、いた…熊さん」
熊井「玉露様ー」
イナリ「これは玉露様、ご無沙汰しております」
玉露「イナリも、一緒に居たんだ、ね…ちょうどよかった」
熊・狐「「?」」
玉露「そろそろ、秋にしなきゃ、と思って」
イナリ「しかしまだ秋の風すら吹く気配がございませぬ」
熊井「まだ8月みたいに暑いんですよー」
玉露「その事なんだけど…土墜なら叩き起こしたから、そろそろ秋になるよ」

熊・狐「「…叩……」」

玉露「…どうかした?」
熊井「何でもないですハイ」
イナリ「しかし、土墜様を叩き起こされたとは?」
玉露「それが…土墜、ここ数ヶ月ほど、お酒だけで、過ごしてたみたいで…」
熊井「流石土神様…酒どんだけ強いの」
イナリ「なるほど、それで少々気象の傾向を誤っておられたのですね」
玉露「うん」
熊井「なるほど…じゃあそろそろ僕は冬眠の準備しよっと」
イナリ「私はこれから一仕事致しましょう」
玉露「宜しく、ね」











そういえばクマさんは公式で「クマーイ」としか言えないの忘れてました←
それはもう綺麗サッパリと。書いた後に思い出した…!


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