むくだん
むくわれないけいだんし、略してむくだん
それははっきぃ&くらっき
↓原則
※ハッキィはまっさん宅のクラッキのイレギュラー。
※ハッキィはクラッキと見た目が一緒なだけの赤の他人。
※ハッキィはまっさん宅の人だが存在する世界は神現宅。
※クラッキはまっさん宅と神現宅にそれぞれ存在する。
※ハッキィ⇔クラッキ。どっちかが死ぬともう片方も死ぬ。
※魂の繋がり的な感じで↑は神現宅のみ適応。
はっきぃくんとらくくん
「いい加減に、しろっ」
「やだね!あとちょっとなのにさ!」
ガキッ、と金属同士のぶつかり合う音が辺りに響き渡る。
「何度、言えば、理解する、んだ貴様は…っ」
「何回、言われても、理解する気は、ないねっ!」
段々と激しくなっていく烙の攻撃に対して、徐々に攻勢から守勢へと変わるハッキィ。
常に「ガンガン行こうぜ、でも命大事に」作戦しか持ち合わせていないハッキィは敵うはずのない相手に冷や汗を流した。
「…先程までの、勢いはどうした?」
「う………」
「やれやれ、もっと、強くなって出直して来い!」
「やべ…っ!」
烙はいつも通り、本気を出さなくても勝てる相手に向かって軽くあざ笑って、これくらいはかわすなり、受け止めるなりするだろうとハッキィに刀を振り下ろした。
ハッキィは烙より弱いといえど、そこらの人間は大体殺せるほどに強い。
(こんな見切りやすい太刀筋、掠りもしないだろう。)
烙の考えは数秒後、見事に現実とは違えた。
「あ…」
「…!?」
何かに躓いたのか、防御体勢に入る前に烙の刀がハッキィの体を斬りつけた。
左肩から右脇腹にかけて一直線に切れ目が出来る。
今まであり得なかったこの事態に普段何をしていても無表情だった烙が、薄くも驚きの表情を見せた。
「っ、おい!」
「…オレ、まだ死に…たくな…い、なぁ」
「…全く、何から何まで面倒な奴だな…!」
「…あれ」
「…起きたかよ」
「……何だ烙さんじゃなくてチビかぁ」
「悪かったな、烙兄じゃなくて!」
「烙さんどこだよー出せよー」
「うっせー黙れ」
「つーかオレ烙さんに斬られたんだけど何で生きてんの?」
「…烙兄が助けたからだろ」
「えっ」
イレギュラーはハッキィと黒雲さんの二人だけ。
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