裏道 | ナノ


飽きたナカジ




この世界で生きる事に。



そろそろこの寿命も終わりにして来世とやらに行ってみたい。

己が鬼として生まれた事に何の異議も無いが、それでも思う事はある。

不老不死と言うのはとても面倒だ、と。

時代と共に消えていった友は数知れず。

俺の種族も俺以外の生存が知れていない。

簡単に言えば、天涯孤独という訳だ。

だが、今は好都合な事に、俺は不老不死じゃない。

死のうと思えばいつだって死ねる。



「一度死んでみたい」

「お?じゃあ俺様が殺し」

「貴様に殺されるくらいなら神に頼む」

「別にいいじゃねぇか、減るもんじゃなし」

「今の俺は完璧な不死じゃねぇから死ぬぞ」

「な、ナンダッテー!」

「…一発殴っていいか?」



そんなふざけた会話をしながら、神の家へと向かう。



そもそも俺は何故この世界にいるのだろう。

よくよく考えてみた。

何かを忘れている。

この世界は心地が良くて、腹が立つ位、居心地が良いから。

何かを忘れている。


何を忘れているのだろう。

神に聞けば分かるだろうか。



「お前はここにいろ」

「何でだ?」

「打ち合わせだからだ」

「あぁ、なるほど!じゃー仕方ねぇ、どっかで暇潰すか」



適当に嘘をついて邪魔なマサムネを引き離す。

これでやっと話が出来る。

一歩一歩、この世界に居る事を確かめるかのように足を前へ進める。



何を恐れているのだろう。



それは俺にも分からない。



「邪魔するぞ」

「邪魔するなら帰れ」

「断る」

「冗談だ、睨むな…で、何の用だ?」



玄関の扉を開けて一声かければ、リビングの方から声と一緒にひょっこりと顔が出た。

目的の人物では無かった為に少し安著した。



「神様に用か?」

「あぁ、どこに居る?」

「自室で作業中だ」

「そうか」









何が書きたいのか分からなくなって諦めました。目的も無く書くもんじゃないですね。一応あったんですよ、書き始めた時は。

意味不明な話が書きたい!

って…それ目的ちゃうよ。そんな訳で詰んでボツ。


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