六黙
昔々、ある所に褐色の肌と銀色の髪、金色の目をした少年が存在してました。
少年には兄がいました。
兄は白色の肌と水色の髪、赤色の目をしていました。
二人は色々な人から隔離されて育てられました。
ある時、二人は神様に会いました。
その神様は自分達の世界の神様でした。
二人は神様に尋ねました。
「どうしてなのか」
と。
神様は答えました。
「それがお前達の運命だからだ」
と。
二人はどうしようも無い事なのだと今更気付きました。
そしてこれからはこの容姿に誇りを持って生きていこうと思いました。
「で?」
「は?」
「何だコレは」
「あっそれ…見たんですか…黙さん…」
「見た」
「いやそれにはちょっとした理由が」
「問答無用」
ズバッ
「Noooooooooooooo!」
「こんなものを作る暇があるなら仕事をしろ」
「酷い…」
そんな話。
どうにもこうにも詰んじゃった。
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