アイボリー
「世界さん世界さん世界さん世界さん世界さん世界さん世界さん世界さん世界さん世界さん世界さん世界さん世界さん世界さん世界さん世界さん」
ただひたすらにあの人の名前を呼ぶ。
会いたい会いたい、今すぐにでもあの人に会いたい。
「世界さん」
高い高いビルの屋上。
どこに居るの?
早く来て、私のところに早く。
「世界さん」
「呼んだか、ミミ」
後ろから抱き締められた。
暖かい。温かい。
あぁ幸せ。
「世界さん」
「なん…っ」
「私、世界さんが好きだよ」
大好き。
だから、私以外に縛られないで?
病んでるミミちゃん。包丁で世界さんを刺しちゃったんだってさ。可哀想に。もう二度と、世界さんに会えないね。
多分少し病んでた感じの時に書いた話。
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