裏道 | ナノ


嫌がらせ

 


※世界ミミ、タイニャミ←神が前提
※世界さんが神に嫌がらせ
※アンタ容赦ねぇなホント
※世界さんサイテー











「おい、息子」

「…ん?何これ、チューリップ?」

「おう、よく見かける赤と黄のチューリップだな」



世界に手渡されたのは赤と黄のチューリップ。

可愛くラッピングされていて、メッセージカードが一緒についていた。

カードにはたったの三文字。



「しても?」

「ヒントは、表の赤と裏の黄、だ」

「は?」

「じゃーな、俺、今から嫁んとこ行ってくるし」

「はいはい」



それだけ言って、世界はパッと姿を消した。

一体この花に何の意味があると言うのだろうか。

表と裏、なんて言われてもサッパリだ。

花、ねぇ。

誰か詳しい奴…居た。

玉露の所に行って聞こう。




「おーい玉露ー」

「…あれ?MZD、珍しい、ね…」

「おう、聞きたい事があってよ」

「聞きたい、事?」



家からひょっこり顔を出した玉露に、二色のチューリップを見せる。

一体何なのか分からない、と言いたそうな玉露に説明をした。




「…表、と…裏…」

「そ、結局分かんねぇから、聞きに来たんだけど」

「え、と…怒らない、でね?」

「何でだよ」

「いいから、お願い」

「怒りゃしねぇよ、多分な」

「…ちょっと不安、だから…淋、止めてね」

≪御意に≫

「どんだけ疑ってんだよ…」



それとももし聞いたら怒るような内容なのだろうか?

だとしたらそれは世界が悪いんだから、玉露に怒ったりしない。

まぁ、でも、用心はする。

それに越した事は無いしな。

とりあえず話すよう、玉露を促す。



「えと、花には、それぞれ、言葉があって」

「あぁ、花言葉、ってやつだろ?」

「う、ん…色によって、言葉が、違う…の」

「へぇ…聞いた事はあったけど、チューリップもそうなのか」

「それで、ね、赤のチューリップ、は…愛の告白」

「は?」



何だってそんなもんを俺に渡したんだ。

さっさとニャミにカミングアウトでもしろってか?

んな事出来る訳がない。

なんせ、あいつにはもう旦那がいるんだから。



「…で、ね、花言葉には、裏もある…の」

「裏?」

「…うん」

「例えば?」

「そう、だね、そこに生えてるバジル、だと」



表は、「勇気」、「祝福」

裏は、「憎しみ」、「憎悪」



「…ほぼ、正反対じゃねーか」

「それが、裏、なの」

「って事は」

「…黄の、チューリップの裏は」



望みなき愛。



「っ!」



カッと頭に血が上るのが分かった。

つまりは、こういう訳だ。



「お前の嫁に愛の告白なんぞしても、もう望みはねぇよ」



と。

世界が言いたかったのは、これか。

嫌がらせにも程がある。

とりあえず、どうするかな。



「え、MZD?」

「ん、あ、あぁ怒っちゃいねぇよ安心しろ」

「出来ない、よ…だって、怖い顔、してる…」

「まぁ、でも、分かっちゃいる事だったよ」




ただ、少し、傷ついた、かな。













世界さん大人気ない。とりあえず裏花言葉で、「黄:望みなき愛」って見て「これは…タイニャミ←神のことか…!?」と勝手に解釈したけどどうやって話にしようか、って思ったら世界さんが「じゃー俺が渡してきてやるよ」つって、渡しました。赤を添えたのは俺だけどな(殴)傷心の神様です。


その頃の世界さん








「あ、あそこ!あそこのクレープ食べよっ」

「っちょ、待、走るなって」

「早く早くっ!」

「分かったから、落ち着けって。クレープは逃げやしねぇよ」

「世界さんは何食べるの?」

「あん?俺は…そーだな、じゃあブルーベリーチーズケーキ」

「あたしはー…あ、これ美味しそー…宇治抹茶あずき!」

「ほーそれも美味そうだな」

「一口くれたらあげる」

「いくらでもやるって」

「わーい!」












この光景を見て、MZDさんから一言あるようです。

MZD「このリア充が!(キィッ」←

悔しそうですね←


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