裏道 | ナノ


不眠不休

 



「あー眠い」



とか言ったって寝られるわけじゃないけど。



「休みが欲しい」



とか言ったって誰かがくれるわけじゃないけど。



「あー…」

「何か、つまんねーな」



気弱な俺とからしくねぇ。

ぐだぐだと床に寝そべって、瞼を閉じて適当に世界を見渡す。


今日もいい感じで皆笑ってる。



≪主≫

「んだよ、収」

≪まさかとは思うが≫

「うっせーよ、別にんな事思っちゃいねぇ」

≪本当か?≫

「信じられねーってか」

≪悪いが、今の主を見ていればな≫

「うっせー、うっせーよ、別に」



【自分の存在】を誰かに受け止めてもらいたいなんて、思っちゃいない。

俺は世界であって、世界は俺であるのだから。

【俺】はちゃんとこの世界に住む奴らに受け止められてる。



 ― 世界さん



…早く、会いてーな。

まだかな、週末。



≪行きたければ行けばいいのに≫

「ばっか、それじゃミミに迷惑だろーが」

≪どうしてそう思う?≫

「どうしてって、アイツにだって今の暮らしがあんだろ」

「それに、俺が表に出たって【MZD】としてしか認識されねーんだ」

「変な噂立っても困るしな」

≪臆病だな≫

「臆病で結構。つうか臆病じゃなけりゃ、表に堂々出るっつーの」

≪それもそうだ≫

「分かったらもう言うなよ」

≪あぁ≫



にしても、暇だ。

つまんねー。

眠いし、寝ようかな。



「収ー俺一眠りすっから」

≪分かった、起きろよ≫

「起きるって」



とりあえず、おやすみ。










次に目を覚ますのは、何時?










※Y氏宅の白雨さんキレさせてみた
※ひたすらに白雨さんのキャラが破壊されてる
※Y氏ごめん白雨さんごめん
※世界さん死亡フラグ
※ていうか、世界終了のお知らせ

あっという間に全部終わり
















「羨ましいな、羨ましいね」

「…って、め…何の真似だっ…!」

「もう疲れたんだ、俺は疲れた、どうすれば終われるのか考えたら簡単な答えに至ったんだよ」

「っ、が…!」

「世界を、壊せばいいんだ」

「ぐ、ぅ…っ」

「君の体は世界そのものでしょう?だからこの体を壊せばこの世界は壊れるんだろうね」

「っや、め……っ」

「止めないよ、絶対に」



まずは、目からかな?



「目、だ…ぐ?!」

「普段あれだけ俺を虐めていたのに、今は逆転してるのが凄く不思議だ」

「は…っ、手加減、してん、だ…っ!」

「元気だね、俺も手加減してるけどまだこんなに喋れるんなら」



もうちょっと絞めようか



「っ…!」



酸素が足りない





 ― なぁ、黒

 ― 何か、空気が薄い

 ― 世界に何かあったのかな

 ― そう考えるのが当然、ってとこか

 ― …行くぞっ

 ― っちょ、神様、待っ





早速世界に影響が

酸素が足りないから

世界にも空気が無くなっていく



「…ぅ…っ」

「目、手、足、中、どこにしようか」

「っ………っ」

「喋れない?じゃあもう面倒だから一回で終わらせよう」



まだ、この世界を殺したくないのに

せめて、息子だけでも逃がしておきたいなぁ



「っ世界!」

「あれ?神君じゃないか」

「く…っ…!」



ちょうどいいや、息子が来た事だし、逃がしちまえ

そうすれば未練は、まぁあるけど、そんなに気にする程じゃない

また息子が創ってくれる、きっと



「せか…っな、何だこれっ」

「おい世界!何してる!」

「どうやら、神君を逃がそうとしてるみたいだね」

「え」



あ、と、は、た、の、ん、だ



「待、世界っ!」

「壊すのは、とても簡単だけど、創り直すのはとても難しいんだよ、世界君」

「…っ………」

「…あれ?死んじゃったかな」



うちの息子、ナメんなよ

絶対に、また楽しい世界創ってくれるさ

新しいあいつなりの世界を



あー…何か、眠いな

そろそろ寝ようとするか

おやすみ






「!…世界が……」

「ホントに壊れちゃった、どうしよう」

「…なるほど、俺がまだ居るって事は最後の仕事があるわけだ」

「次の相手は、君?」

「いーや、アンタはもう寝る番だ」

「好き勝手やってくれやがって」



さよなら、全部












世界さんの体自体は何の力もないから普通に殺されるよって話。その無防備な体守る為の精神。体は延々と世界を存在させる為だけの器。だから世界さんは寝ないし疲れない。一応精神力の安定の為に食べるよ。食べる=食道で瞬時に分解して精神力にする。だから腹いっぱいにはならない。とかなんとか。白雨さんマジごめん。最後の最後で黒様がいいとこ持って行きやがった(殴)ちなみにどっかに飛ばされたMZDはまた新たな世界を創って、世界さんと名乗る様になるのです。いわゆる永遠ループ。同じ事繰り返し続けるの。人はそうして生きてきたのである。繰り返さずにはいられない。だから気分も、行動も、言葉も、全部繰り返す。傷つけては求めて、求めては傷つけて。嬉しくなっては悲しくなって、悲しくなっては嬉しくなる。幸せになっては不幸になって、不幸になっては幸せになる。どれもこれもずっと繰り返し。おんなじことばっか。

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