黒々
神「なぁ、お前らはいつの自分とさよならしたい?」
KK「…いつの自分って言われてもなぁ」
AK「俺はとりあえず昔」
KK「じゃあ俺は今」
神「AKの昔はまぁともかく、KKは何で今?」
KK「さてどうしてでしょう」
AK「俺には分かるぞ!」
KK「ほう」
神「じゃあ言ってみ」
AK「割り箸が上手く割れな」
KK「お前いつまでそのネタ引っ張んの?」
神「とりあえず大体分かった」
KK「今ので!?」
AK「流石神様汚い」
神「別に汚くないしー」
KK「で?その答えは」
神「言うのめんどくせーからまたね」
AK「あっ逃げた」
KK「…マジで分かったのかよ」
AK「くそー俺は聞きたかったのにー」
KK「聞かなくていい、仕事行くぞ」
AK「ちえー」
世界さんのぼやき
やめろ、やめろとしつこいな。
もう遅いんだ。
こうやって一歩足を踏み出した時点で後戻りなんて出来やしないのに。
未だに諦めがつかねぇのかよ。
≪主≫
「何だよ」
≪迷いでも?≫
「はっ、あるように見えるか?」
≪とても≫
「じゃあそれはとんだ間違いだぜ、収」
≪主が言うなら≫
「早く行くぞ、もう沢山だ」
ヒトなんてものは大体同じだ。
自分より優れたものは妬み、自分より劣るものは蔑む。
普段自分達が神様仏様なんっつって崇めてるもんが、すぐそばに居る事を知るとあっという間に媚びへつらう顔へ変わる。
「虫唾が走る」
≪主が創ったのに≫
「うっせーどう育つかはそいつら次第だ」
挙句の果てにはその神の力を恐れて殺してやるとか言い出す。
相手にしてられない。
そういう展開はもう見飽きた。
いい加減、俺の理想が形にならないもんか。
「俺は疲れた」
≪次の世界は≫
「一応土台だけは創ったけど、めんどくせぇ。寝てからやる」
≪御意≫
世界を神が創る。
これは事実。
では、その神は誰に創られる?
世界も何も無い所で、神と言う存在はどうやって出てくる。
神の存在意義は何だ?
俺の、存在意義は。
答えを持ってるやつなんていない。
誰も知らないんだから。
「何で、こんな事してんだろうな」
≪さて、何でだろう≫
「創って壊して、創って壊して、それだけ繰り返して」
≪そろそろ、落ち着きたい?≫
「普通に、寝ていたい」
≪主らしい≫
「はは、は…寂しいな」
≪そうか≫
俺を認めてくれるひとが欲しい。
寂しい。
眠い。
この時は何かすっごく小難しい事を考えてた気がするようなしないような…神が世界を創ったんなら、神を創ったのは何じゃらほいって事を言ってた気がする
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