■ 第四爪

 


ちょっタンマぁぁぁ!!

え、何で俺一緒に飛び降りてんの?



誰だこの人。4
〜あれ、予定狂った〜



いや、予定狂った所じゃねーよ。

何で一緒に飛び降りてんだ俺。



「てめぇ…!何で一緒にいやがる!」

「いや、何かノリと言うか無意識なんで殺気収めてくださいっつかそんな場合じゃないでしょうが」

「クッ…!」

「あーもう。空皐が刃こぼれしたら腕のいい鍛冶屋んとこ連れてって下さいよ」

「何言って」

「よっと」



有無を言わせる前にこじゅをしっかり抱えて鞘から出したままの空皐を崖に突き刺す。

ギィィィィイとあの黒板を爪で引っかいた時の如くいやーな音が響く。



「うわぁぁぁ!この音嫌いだぁぁぁぁ!」

「ぐっ…!」

「ちょ、政宗様落とすなよ?」

「ぜってぇ落とさねぇよ!」

「ならいいけど。ってかこれ減速してんの?」

「…少しはしてんじゃねぇか?」

「え、何その疑問系。でもまぁ減速してんなら何とかなるか」

「…その前に激突しそうだけどな」

「マジッスか。ってかここってこんなに低かったっけか」

「最初話してる間に結構落ちたからな」

「そこかよ!って暢気にしてる場合じゃねぇぇ!」

「……刀を抜けっ!」

「え、勿論そのつもりだけど」

「こっちだっ」

「は、ちょ、まっ、グフッ」



今度は有無を言う前に政宗と一緒に抱きかかえられた。

ちょ、待てやあああああああ!!


あ、川入るわ。



ザッバーン



多少の減速はしたもののあまり意味は無かったようで。

衝撃の強さに一般ピープルだった俺は気を失った。

ちくしょう、挑発モードっぽいこじゅ見損ねた!



次に目が覚めたのは武田前線突破戦、開始寸前だった。




「ぶはっ」

「起きたか」

「おお…お?ここどこ?」

「武田軍の真田隊が陣を敷く所だ」

「へー。ってアレか。武田前線突破戦?」

「そんな所だな」

「マジか。ついでに政宗様は息ある?」

「当たり前だ!」

「ぶおっ、ちょ、そんな怒鳴らんでも」

「そもそもてめぇが松永側の野郎だってのに見捨て無かっただけでも感謝しやがれ」

「ハーイ…」

「さて、行くか…」

「俺も行くー」

「…戦えるのか?」

「失礼だな。これでもこじゅの一撃止めましたが」

「…そうだったな」

「真田隊って事は相手、真田幸村だよな?」

「あぁ。それがどうした?」

「んー別に。ただ暑苦しそうだなーと」

「…否定はしねぇ」

「あっはっはっはっ!しないとか!」

「行くぞ」

「あああちょ置いてかないでー!」


数人のリーゼントを率いて(ちなみにその内2人が政宗を支えてる)歩き出す。

遅れまいと俺もついていく。

あーあのかなり面倒だったアレかぁ…。

ま、今度は2人だし大丈夫だろ。




そう考えてた自分が甘かったです。


ごめんなさい。






終わっとけ

――――――――――ミ☆
こじゅと主オンリーだ、アレ?
何をどこでどう間違えたって
何で飛び降りたんだ零龍。
あ、はい。ごめんなさい、自分のせいです。
とりあえず松永様出てないし…伊達軍に置こうかな。
やめとこ。また次回!行ければ多分幸村出ます!

ここまで見て頂き有難う御座いました!


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