お腹が空いた。そりゃもう四時間目だからだ。あたしは教科書を机の上に立て、隠れる様に鞄を漁る。

「おろ?」

鞄の中をどう探しても、ない。お弁当箱が。どれだけ漁っても、同人誌、同人誌、ゲーム機、財布、同人誌。

「あんれー?」

あたしのお弁当箱は?


「…て事で、食堂までついてきてちょーだいな!」
「めんどくせェ」
「死ね」
「なんて辛辣!」

財布片手に、土方と沖田に声を掛けたがばっさりと両断された。畜生。

「あ!そうだ!九ちゃーん!!」
「なんでィあのアホは」
「さあな」

食堂に着いて来てくれないかと頼むと、九ちゃんは快く引き受けてくれた。萌え萌えキュン!





「…な、なんだと…!?」
「凄い人の量だな」

学食へ向かえば、パンやら何やら並んでる所にはたくさんの人が…!えええ!この可憐なあたしにここへ入っていけと!?

「頑張れ!」






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