逝く年

足下の冷えるを感じ目を閉じる
夢で真夏の人に会いたい

泪など届かないから今すぐに
君の眠った墓に消えたい

感じあうように目と目を合わせて
あ、ずれたなと思う鋭さ

すっぱりと貴方のように割りきれる
ような想いじゃなかったのに

曖昧にするよりずっと簡単よ
愛すか去るかさっさと決めて

繰返し明日へ続けと裏返す
海へ捨てられてた砂時計

古ぼけた赤いチェックに憧れた
日記帳には幼い私

所属する組に苦手な子が多く
ホームグラウンド・五組へ通う

春色に焼けた貴方の頬を見て
秋はまだかと空を見上げる

ドーテとは意味が違えど胸に目に
沁みる高校最後の授業

燻らせた煙草の煙目に染みる
口寂しいなら私にしてよ

あの人とあの子が付き合ってるなんて
囃し立てるは暇か嫉妬か

雨上がり虹を見つけた幸せに
この先なんて求めたくない



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