リボン色

字を記す右手のシャツのみ肘上に
捲れたる君 季節感じた

叶えたい叶えられない夢がある
そんな言い訳 落としてみたり

愛してる?そう問いかける口許に
嘘を落として愛に囁く

四季を経ていつもの君は言ったんだ
「ねえ その時は彼によろしく」

手に届く温もりなんていらないの
遠く霞んだあなたが好きよ

サヨナラの余熱をそっと蜜に変え
乙女は歩く次の町へと

二年前小説ばかり買った子が
参考書しか見えなくなった

学校で苛められなくなった時
出る杭を打つ母がいじめる

学問のできぬ私が要らぬなら
なにも生まれて来なかったのに

ヘラヘラと笑うしか能ないのなら
私のために泣こうとしてよ

静かなる緑の中で凛と立つ
君はカラフルリボンが似合う



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