ふぇのめのん

年越しの蕎麦はいつしかどんべいに
なりつつあるね 今日も寒いね

おふざけの別れ話に笑えてる
私はきっとオオカミ少女

曇り空見上げこっそり敬った
"憂き世"を"浮き世"に変えた西鶴

ハイリスクノーリターンの御時世に
君を信じてみてもいいかも

人影は二人ぼっちの寒空と
海辺に映えるセシールカット

一万ともっとの字数綴っても
なお伝わらぬ言葉むなしく

イヤホンに流れるピアノは機械的
生きた私の声は要らない

甘すぎる香りに気づいた時にもう
私は変身出来なくなった

本棚に読みさしの本立ち並ぶ
時間があれば読むんだけどな




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