ツチノコラバーズ


ふと貴方視線と微笑みくれるけど
私の名前知らないでしょう

シャンプーの香りにふりむくクセになる そうだ私の髪もおそろい

すれ違い振りむきざまに触れたのは
淡い心とシャツのすそだけ

小走りに空気を変える足元と
少し乱れた髪もいとしく

どうしても叶えられないものなのに
生まれる前に殺したいのに

その腕が私に向いたタイミング
あと少しだけ引き寄せたくて

見つめた手チクリと脳を刺激して
拍動となる連鎖反応

馬鹿みたい貴方はきっとどろぼうで
想いの鍵を抉じ開けていく

ただ単に「好みなだけ。」と言うけれど
ホントはきっとすごく好きだよ。

もうずっと見つめていたいそんな日は
この瞬きでさよならしたい

「目があった」そう思うのは私だけ
貴方はずっと向こう見てたね

二秒間 見つめて次に目をそらす
片想いなりの愛のあいさつ

十数年 生きながらえて気付くこと
恋の種火はツチノコチック



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