セフレ関係白骸。
片想い骸。

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幾ら身体を重ねても何も塞がらない。
塞がったとしても一時の快感のみ。

その日も確か好きだった女の子にフラれ僕の部屋に入ってきた。
外見は悪くもないのに、中身に問題があったらしく最中に違う子の名前を呼んでフラれたらしい。
馬鹿らしいと思いながらそうですか、と流すと後ろから抱き着かれて「馬鹿だよね、笑っちゃうよね」と呟いていた。その時の彼の顔は分からなかった。

今の僕達には今にも切れそうな糸で繋がっている。
たった一つの言動で消えそうな糸だった。

この消えそうな糸を僕は大切にしていきたいと思った。


「僕には貴方の体温しか知らない」

「でも僕は今のこの関係が良いと思っています」

「心は僕を見てくれなくても一瞬だけでもこっちを見て欲しかったんです」


例え、胸に開く穴が広がっていったとしても。
塞いでくれるのは快感だけでいいのかもしれない。

愛情なんて僕には手に余り過ぎる。



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