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■シムズ的な何か〜椅子から貰えるムードレットについて〜
02月25日 17:35 SIMS3・共同生活のこぼれ玉


 ウチの会社にものっそく座り心地のいい椅子が入ったので記念真紀子

***

 共同生活世帯に新しいオフィスチェアが納品された。それの受領サインを付けたダッシュは共用パソコンの前に置き、早速腰を掛ける。
「うっはあ!」
程良い硬さと背もたれの角度、そして真新しい匂いは快適な刺激であり、これならそう簡単に疲れないだろう。
 仲睦まじく騒ぐ声がテレビ前のソファから聞こえる。
「重いにゃ!降ーりーてーよー!」
ヒューイがリアムの膝の上に腰を掛け、背中をぽかぽかされながら「ふう」と脱力している。このバカップルめ!

 さて、これまで使っていた古いオフィスチェアはハーディが部屋で使う事になった。ケチ臭いとは思うが、
「ガンサーさんなんて私の倍は物を大事に使いますよ」
とサンセット・バレー随一の倹約家を引き合いに出しなからその椅子にクッションを敷いた。
 ノックをしたロビィが入ってきた。
「ハーディ。あ、何だ、お前もいたのか」
「何だとはご挨拶だな」
「うん。そうだな」
そうだなじゃない!この脳味噌日曜日め!
「それが前の椅子か」
「ええ。頂きました」
ハーディは今掛けている椅子を示す。
 彼はロビィの部屋で過ごすようになっているから、デスク等の荷物の移動は全て済ませていた。夜はダブルベッドで共に眠る。婚約者なら当然だろう。
 ロビィがハーディを見つめていたが、何も言わぬまま彼の膝に座った。
「こらこら」
ハーディは苦笑いしながらもお姫様抱っこのように彼を膝に載せている。
「お前の膝が一番座り心地がいい」
「もう。悪戯しちゃいますよ?」
微笑んで見つめ合った二人はそのまま抱き合い、
「んっ」
口付け合う。

 ダッシュは怒りの速度で階段を駆け下り、新しい椅子を目掛ける。何が快適な座り心地だ!
「椅子燃えろー!」
魔力を秘めた両手を高く差し上げれば、
「何考えてるんだ!この馬鹿たれ!」
頭に重たい何かがぶつかってきた。レインの杖が脳天に直撃したのだ。
 薄れゆく意識の中のレインはジェットにも杖を振り下ろしていたが、
「それ、とばっちり」
と呟いた。相棒の悲鳴を聞きながら意識はブラックアウトしていく。



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