Chapter 1-3
アーロン「ならば、見たことのない敵に出会った時、まず何をすべきか?…ベルリベンツ、どうだ?」
ユリス「敵の強さを見極める…ですか?」
アーロン「その通りだ」

アーロンはうなずき、また13人全員を見渡した。

アーロン「初対面の敵には、それが一番効果的かつ安全な方法だ。では具体的にどうするか?…レンバート、答えられるか?」
来た。アルムはそう思った。この戦術は、両親に聞かされたことがある。

アルム「えっと、相手が攻撃して来るのを待つ…だと思います」
アーロン「全くもってその通りだ。つまり、敵の出方を窺い、それに応じた戦略を立てるということだ。…そこの3人、分かっているか?」

エドたちに問うアーロン。だが、彼らは頭に?マークが浮かんでいた。

エド「よく分かんない…」
ルージャ「うん…」
顔を見合わせる3人。アーロンは1つため息をつき、話を止めた。

アーロン「では、今日はここまでだ。さっきの部屋に戻ってくれ」
そう言って、屋敷の中に戻っていくアーロン。その後を、アルムたちは追いかけた。まだ完璧に道順を覚えていないので、自分たちだけで部屋に戻れる自信がないのだ。

レイシア「ちょっとアルム、部屋はこっちよ?」
途中レイシアに呼び止められ、なんとか部屋に戻って来れた。戻って来るなり時計を見たロエンが、何かに気づいたようだった。

ロエン「やけに短いと思わない?この調子なら、お昼過ぎには訓練終わっちゃうよ?」
ルーナ「ほんとだ。ひょっとしてお昼からまた1回ずつやるとか…」
セリス「おいおい、嘘だろ?1日10回も訓練出来るかよ!」
アンナ「それは無いんじゃないかい?」
レイシア「とりあえず、次に来た先生に聞いてみる方が良さそうね」

そうレイシアが結論づけ、この話題は終了した。5分位経った頃、ゼクトルとセレイス、そしてメリーの3人が入ってきた。
第4回BLove小説・漫画コンテスト応募作品募集中!
テーマ「推しとの恋」
- ナノ -