Chapter 17-13
レイズ「いくぞー、ドロップアックス!」

レイズの振り下ろした斧の強烈な一撃が、モンスターの頭に突き刺さる。さらにその直後、セイファーの光の矢が襲いかかる。

セイファー「くらえ、マイルアロー!」

彼らに負けてはいられないと、アルムたち3人も飛び出す。まずはアルムの剣が縦横に走る。華麗な4段攻撃が見事に決まる。アルムは秘密で練習を重ね、ついにフォースソードを会得していた。

ゼクトル「…あいつ、いつの間にあんな技を覚えてやがったんだ?」
アーロン「いや、レンバートだけではない…エフェルトとレジェンドを見ろ」

レイシアは、なんとモンスターの頭上に巨大な岩石を放り投げた。バコッ、と鈍い音を立てて岩が真っ二つに割れる。

レイズが「わっ、痛そ…!」と思わず頭を押さえるほどにダメージの大きそうな攻撃。そして最後に、タアが止めとばかりに剣を振りかぶる。

タア「くたばれ、グランドバスター!」

豪快かつ高速の大剣が、モンスターを切り裂いて地面にまで届く。辺りがわずかに揺れるほどの轟音が響き渡り、モンスターは何をすることも無く息絶えた。

アルム「やったぁ!」
レイシア「やったわね、タア!」
タア「…フン、うるせぇな」
アルム「またまた、本当はタアもうれしいんでしょ?」
タア「…お前殴るぞ?」

「「「ははははははは!!」」」

そう言って笑う生徒たちを見て、アーロンは小さく呟いた。

アーロン「変わったものだ…全員が」
ゼクトル「ああ、お前や俺もな…」
アーロン「全くだ…」

2人の天使もまた、顔を見合わせて笑い合う。

セイファー「良かったね、レイズ」
レイズ「うん、本当だね」

しばらく笑い合っている5人に、アーロンは声を張った。

アーロン「よし、では祠に向かうか。道中まだまだ油断は禁物だ、常に気を巡らせておけ!」

その一言で場が引き締まる。アーロンを先頭に、7人は祠の入り口へと歩いていった。
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