ジレンマ

2012/03/27 22:22

湿度が上がる 少し汗ばむ
君のうなじに流れる熱が僕を惑わせる
息をしたい 苦しいくらい
それなのに呼吸を忘れるほどここは綺麗だ

突然の雨が体温をはじめとする
様々な熱を奪ってゆく
身を投げる前の溢れる熱さえ
もちろん君のうなじの熱さえ

手間が省ける 少し休める
荒げる声に冷めた学生は終電に乗る
喉が乾く 温度は下がる
凍てつく群衆に触れ僕の意識は飛んでしまった

重なった傘が折れて靴を揃えた
生活はもうおしまい もうおわり
微笑んだ事実さえあれば良かった
君はもういない もういらない

路地裏で甦る
今更息がしたい 君の息が
僕は震えていた
でももうおしまい おわりなんだ

ザマアキラ






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