「監督なんだから何か言ってよね」
「そう怒らないでって、シワが増えるよ?」
「うるさいっ、さっさと指示出しなさい!」
「えーじゃあ…ノーコメントで!」
「アンタ、分かってんの?この試合は銀河の未来がかかっているのよ?!もっと自覚を持ちなさいよ!あの剣城がキャプテンのときはもっとマシな言葉を言ってくれたのに」
「え?ヒラリちゃんって、女王様タイプだと思ってたのにこんなに乙女だったとは…!」
「いいから、さっさと指示出しなさいよ!」
「とりあえずヒラリちゃんが中心にボール運んでよー」
「じゃあポワイは?ポワイ、何したらいいのー?」
「ポワイちゃんはー、ボールブロックしようね〜。あれ、今日ウルミちゃんは?」
「はーい、でもつまんなーい。ただ守るのー?あ、ポワイ、良い事思いついたー。あの身体付きがいかにも良い感じの彼にさせたらー?」
「じゃあ、そうしようか。所でウルミちゃんは何処にいるのかな?」
「ひっどーい、ポワイが目の前にいるのにウルミの話で、ポワイ傷ついたー!」
「ごめんごめん、でも私はウルミちゃん派だからさ!」
「まーいいわ。ナマエのアズルで言いたい事分かるし、許してあげる」
「ありがとー」
「アンタもサボってないで試合に集中しなさいよ!それからナマエ、」
「は、はい!」
「ちゃんと戦略とか考えてるんでしょ?だったら、監督らしくやりなさい」
「う、うん…わかったよ。それにしても、まさかヒラリちゃんが私の事名前で読んでくれる日がくるとは…」
「うるさい、さっさと真面目に采配しないさい!」
はーい、という私の返事を聞いたヒラリは、心配そうにこっちを見ていたけど、
すぐに試合に戻って行った。
20140128執筆
.