前半が無事に終了したのはいいけど、皆はかなり体力を消耗していた。
「…まずいわ。皆の体力消耗が激しい…これじゃあまずい。後半が戦えなーい!」
「まあ全然戦術なんて考えてなかったからね、当然だ馬鹿」
「瞬木く〜ん?試合してもその元気なら大丈夫そうね。じゃあ後半も頑張ってね〜」
「キーパーは私のチームで一番動物的に可愛い西園信助です!」
「ま、まかせて…」
「あれ、何かやる気がなさそう…?」
「もちろんやる気はあるよ!だって、銀河の未来がかかってるんだよ!」
「ま。いいけど…。じゃあ続いて他のメンバー何だけど、消耗が少ないメンバーはそのまま…」
作戦と言う作戦はほとんど考えてないように見えるが、何となくこうなることは予想していた私は、スタメンに入れていなかったメンバー表を眺めた。
「(これで後半か…)」
パワーバランスと平均レベルをもっと考えておくべくだったわ。と思っていると、声をかけられた。
「後半、私たちを出しなさい!」
その声のする方へ素早く駆け寄った私は驚いた。
「なんと!年増のヒラリちゃん!!」
「お黙り!そこ、年増とか言わない!大体、私貴女より年下よ!」
「あはっ、私が年増だったかー。失敬失敬、ごめんごめん。それで、どうして皆ここに?」
「時間稼ぎ、」
「ヒラリちゃん…ぐすんっ、じゃあ…お願いするわね。じゃあ頼んだわよ!」
まさかの助っ人登場である。
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