「フェイママ、黄名子ちゃん!頑張って、きなこもち〜!おっしゃあ、さくらちゃんにパース!」

「で、ナマエ監督?何で俺がベンチなんだよ?」

「だって剣城兄弟が出てるから、FW枠がなくなったからだよ?瞬木くんってバカなの?天然?」

「お前の方が馬鹿だろ。化身よりソウルの方が強いんだろ?だったら、俺を使えよ」

「まあ、そうしたかったけど。君は温存なのよ、ソウル使いは皆できるだけ温存させたいの。このあときっと延長まで続くだろうし、こっちは消耗戦になるはずだから。わかる?」

「思ったより考えてるじゃねーか。」

「でしょー?褒めて褒めて、頭撫でて隼人くーん!」

「こら、くっつくんじゃねぇよ!!」

「何か君って、昔のシード時代の京ちゃんみたいだけど、それ以上に格好いいから好きだよ。多分ブラコンだからだね!抱きしめて〜」

「いいぜナマエ来いよ、抱いてやる」

「……あ、これ絞殺されるフラグだ。やっぱやめとくよ、隼人くんそういうの得意そうだもんね」



スコアブックを手にして、私は元の席に戻って普通に応援することにした。



「それにしても君って、色々な男に気があるみたいだね?僕、凄く嫉妬しちゃって世界滅ぼしたくなったよ」

「そんなことないよ。私、サリューのこと愛してるもん!だから世界滅ぼさないで!そもしも、サリューは未来を守るために来たんだよね?ね?」

「またそう言ってはぐらかすんだからナマエって計算高いよね。でも可愛いから許しちゃう」

「ふふ、ありがとうサリュー。大好き好き好き愛してるー!まあ、計算高さは瞬木くんほどじゃないよーあはは…。」

「ナマエー、ちょっとこっちに来いよ」



瞬木の物凄く怖い重低音な声と爽やかな言葉で思わず私は他の話題にしようと、スコアブックのフォーメーションの話を始めることにした。



「そ、そそそうだ!サリューはこの後、フェイと一緒に後半出てもらうからね。天馬の両サイドに入ってよ。」

「うん、任せてよ。僕の化身とミキシマックスで…」

「サル、ミキシマックスだけはやめて。お願い。皆何よりビックリするし、それにワンダバいないからミキシマックスはクリアするまで禁止だから。」

「そうそう、私、サリューの化身アームドの方がたくさん見たいなあ!!」

「そう?まあ、ナマエがそう言うならいいけど」



本当は納得してない癖に、とは言えずに私は後半戦のオーダーを考え始めることにした。



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