「よしナマエ!オレを前半に出せ!」
「白竜、色々全開だねー。じゃあフォワードで相手のディフェンス陣のTPとSP削っといて〜」
「任せろ!………このオレがシャイニングドラ…おい、ナマエ。」
グラウンドに一番最初に向かって行った白竜は、またすぐに戻って来た。
「どうかしたの白竜?」
「剣城はどうした?」
「京介くんはベンチでぐずっちゃったから後半ね」
「何だと!お前は甘やかし過ぎだ!」
「えーでも、お兄さんの膝枕で休憩しないと、肉低的にも精神的にも疲れ切っているんだよー?」
「アイツもアイツでとんだ甘ちゃんだな。大体、アイツは本当の兄ではないだろう。本物はまだ松葉杖のままのはずだ」
「……白竜、それを言ったら駄目だよ…」
「そうだな、オレが悪か…じゃない!何故試合に出さん?!あんなに元気そうじゃないか!」
「あーもーうっさいなぁ、分かりましたよー!!!剣城、グラウンドっ!」
「オレは兄さんが出ないなら出ない!」
「何我が儘言ってんの。」
「くっ、オレは兄さんと一緒がいい!!」
「駄々っ子だな、剣城。そんなことで良く宇宙でやって来たな!そんなに兄といたいなら地球に帰れっ!」
「白竜そんなこと言わないで!ここまでかなりハードだった京介くんは今、精神的に7歳児に戻っちゃってるんだよ!」
「何だと!」
「もしかしたら、本当に地球に帰っちゃうかも知れないでしょ!白竜のバカ、究極馬鹿!」
「ナマエ、悪かったな。…その、剣城?機嫌を直して、グラウンドに…」
「誰がお前の言う事なんて聞くかばーか」
「今すぐ地球に帰れ!!!」
「ちびっ子剣城め、中々で手強いわね…こうなったら、優一さんも出てもらおう!お願い優一さん!」
「任せてくれ、ほら京介も早く準備しろ」
「わかった兄さん!」
「…フン、手間がかかる。ナマエ、これはお前の監督なんたらだ!反省しろ」
「わーん、何故か白竜に怒られたよー京ちゃん!」
「何をしている白竜!」
「こんな時だけ大人ぶるんじゃない!!」
そして試合は始まった。勿論予想した通り、相手はコマンドバトルも強い。こっちはレベル80くらいなのに…。なんだよ、スゲーマジ強い。
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