両手を広げるガンマをサラッと回避しようとするが、これが結構しつこい。



「ガンマしつこいよ…!」


「さあ、ナマエいい加減諦めて生徒会室に…」


「嫌です」



 そう言って回避をした瞬間、体勢が崩れて地面に倒れそうなった。その時、彼が助けようとしてくれたのだが、このままでは二人ともケガをしてしまうような状態だった。



「駄目!」



 大きめの声で彼にそれを伝えようとするが、間に合わない。もう駄目だと思った。



 だが、私を受け止めたのはアルファだった。



「あ、アルファ?!」


「イエス。ケガはないようだな」


「えぇ、まあ…」


「…イエス、ミッションコンプリート。」



 何それと言いたいが、抱きしめられたままでは言えない。それが気に入らなかったのか、後ろから全力で走ってきたベータが私のことを引っ張った。



「ナマエ大丈夫ですか?ケガは?ケガはしてませんか?」


「私は大丈夫…」



 私は気になってガンマの方を見た。



 何故か無傷の彼が立ちあがった。



「さて、ナマエ。君には重大な発表がある」


「え?」



 私が疑問符を浮かべてベータの方を見ると、彼女も「そうなんです」とニコッと笑い返した。アルファもとても嬉しそうな笑顔で私を見ている。



「「「今日からナマエは、生徒会のマスコットだ(です)!!!」」」



 そして、三人のとてもいい声が、この場に響いたのだった。




おわり

20130130



いつか続きますように…!

いや、多分続くよ。

だって書きたいもん。

続きを連載するべきか悩み中…。


ここまで読んでいただきありがとうございました!


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