「今日はデートだから、プリも撮りたいし、映画も見たいし…あと、アイス食べたいなー…あとね、白竜と一緒に話がしたい。」
まるで子供みたいに(今も中学生だから子供だけど…)やりたい事をつらつら話すと、白竜はそれを大人しく聞いてくれた。まずは映画の時間を確認することにした。
「見たいのはあるのか?」
「うん、私あれが見たい。ちょうどいい時間だし、見てもいいかな?」
「わかった。チケット買ってくる」
「あ、私も…」
「今日はデートだと言っただろ。オレが買ってくる」
「う、うん…わかった。」
何だか顔がものすごーく熱い。早くどうにかしないと、白竜が戻ってきてしまう。早く早く…落ち着いて私、お願い…!
深呼吸をしながら、私は白竜のいる方を見た。
「(やっぱり白竜ってすごく格好いい…)」
あの人が、私の恋人なのだと思うと、凄いと思った。そして同時に、それがとても嬉しかった。
「(好きな人がいるだけで、人って幸せな気分になれるんだね…)」
そんなことすっかり忘れていたのに、今更再確認してしまった。
「どうかしたのか?」
気がつくと、目の前に彼がいて、不思議そうに首を傾げていた。
「な、なんでもないよ!」
私は首を振って、すぐに笑い返した。
「時間まで少し周りの店を見るか?」
「うん、そうしよう!映画楽しみだなー」
映画の時間に合わせて、空いた時間に周辺のお店を見ることにした。
.