06
「とっても美味しかったです!ありがとうございました」
「どういたしましてっ」
とうこさんオススメなだけあって、料理は本当においしくて、大満足だった。
「さぁて、なまえ、こっからやから!」
「ふぇ?」
とうこさんは本当に楽しそうに、にっこりと笑った。
「お・さ・け♪」
「あっ…」
そうだった!!私これから…
「とうこさんのお家、なんですよね…?」
とうこさんは、出発〜♪と言いながら車を発進させた。
どうなることやら……。
「なまえ〜何飲む〜?ビール?ワイン?あっ♪シャンパンもある〜♪♪」
部屋に入るなり、とうこさんのテンションはMAXで、私はその場に立っているだけでも精一杯だった。
「あ、あの、とうこさんにお任せしますっ」
そう言うと、とうこさんが冷蔵庫から顔を上げた。
「なまえなにしとるん?はよ、座ってや!」
はひ……。
私はそろそろと椅子に腰掛けた。
「はいっ!」
目の前にシャンパングラス、笑顔のとうこさん。
「ありがとうございます」
私がグラスを受け取ると、とうこさんはシャンパンを注いでくれた。
グラスの中で泡がキラキラしていて、綺麗だっだ。
「じゃあ、乾杯しよう!」
「何にですか?」
とうこさんはグラスを持ち上げた。
「2人の出会いに―…」
2人の…出会いに?
純粋に、うれしかった。
貴方に出会えて、本当によかった。
神様、ありがとうございます。
とうこさん、大好きです。
「かんぱーい♪」
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